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高森明勅の『今昔モノ語り』
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2017/04/28new

特例法案「骨子」について

Tweet ThisSend to Facebook | by 高森
特例法案の骨子全文が明らかになった。

法案名は「
天皇の退位等に関する皇室典範特例法案」。

「陛下」を外して、
一代限りの例外的措置”というニュアンスを弱めた。

中身には以下の文言が。

「天皇陛下が…
これらの御活動を天皇として自ら
続けられることが困難になること
を“深く案じておられる”」

「国民は…天皇陛下の“お気持ち”
を理解し、これに共感している」

「“皇嗣”である皇太子殿下は、
57歳となられ
…御公務に長期にわたり精励されておられる」

「(
ご譲位の期日を定める)政令を定めるに当たっては、
内閣総理大臣は、あらかじめ、“皇室会議の意見”を聴かなければ
ならない」(“”は引用者)

―これらによって、
ご譲位を巡って最も大切な「3要件」は、
かろうじてクリア出来たと見てよい。

私が一貫して警鐘を鳴らし続けて来た“ルール無き先例化”は、
避けることが出来そうだ。

又、
皇室典範については次のように触れている。

「皇室典範の附則に、
皇室典範の特例として
“天皇の退位”
について定める天皇の退位等に関する
皇室典範特例法は、
皇室典範と“一体を成す”ものである旨の
規定を新設する」(“”
同)と。

これには2つの意義がある。

(1
)憲法違反の疑いを一先ず払拭出来る。
(2)特例法名とは別に、
附則の“地の文”に「退位」の語が
入ることで、
制度化に近づいた。

ご譲位に関して最も重要な課題については、
比較的まともな形で整理出来ている。

これはひとえに民進党のご尽力による。

但し、
有識者会議の最終報告書にあった「上皇」「上皇后」
という略称に基づく称号を、そのまま採用しているのは首をかしげる。

更に、
皇位の安定的継承の為の女性宮家の創設等の検討という、
国会見解にあった事項が見えない。

これは是非とも必要だ。

まだまだ取り組みは続く。

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