ゴー宣ネット道場

BLOGブログ
笹幸恵
2015.1.14 06:42

自己の客観化

「戦後」を考えるとき、私はいつも

一つの指標にしている言葉がある。

芥川賞作家である野呂邦暢氏が著した

戦争文学試論『失われた兵士たち』の一節だ。

 

「反省とは戦後、連合国が日本に要求したような

侵略者としての日本を自認することではなくて、

戦争のなかにおける自己の客観化である」

 

『失われた兵士たち』を読んだのは

もう十年くらい前になるけれど、この一節は

私自身の思考の柱みたいなものになった。

500冊を越える戦争文学を読んだ著者が、

「あの戦争とは何だったのか」を

戦争文学から読み解き、検証した一冊だ。

著者はこうも綴っている。

 

「敗戦はにがい、敗戦は屈辱である。

敗戦はきたなく、苦痛と恥辱に満ちている。

できることならそれから目をそむけ、

さっさと忘れるにこしたことはない。

しかし、そこにとどまっているかぎり

敗北者は永久に卑小な敗北者にすぎない。

(中略)

我々がもしかしたら偉大になる機会が

あるとすれば、かつての愚行とあやまちを

たじろがぬ目で直視することの中にしかあるまい」

 

戦後の「あるべき姿」は、この一文に

こめられていると私は思う。

ここで言う、かつての愚行やあやまちとは、

ひと言で表すなら「戦争に負けたこと」であり、

「負ける戦争をしたこと」である。

侵略者としての日本、加害者としての日本を

指しているのではない。

そして、著者は国を背負って戦った兵士たちを

いささかも貶めていない。

兵士たちに畏敬の念や感謝の気持ちを持つことと、

個々の作戦や全体の指導方針を検証することは矛盾しない。

私はこの検証こそ、「自己の客観化」だと思っている。

自己の客観化とは、我が国の客観化と

言い変えてもいいかもしれない。

 

敗戦から70年。

私たちはどれほど自己の客観化を

してきただろうか。

いや、もしかしたら、今なお

「卑小な敗北者」のままかもしれない。

 


「『新戦争論1』と戦後70年」

平成27年2月8日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

次回「ゴー宣道場」(28日開催)のテーマを

「『新戦争論1』と朝日新聞の慰安婦報道」としていたが、

変更しようと思う。

「『新戦争論1』と戦後70年」としたい。


朝日新聞の慰安婦報道もこの中に括って、

議論の俎上に載せる。

『新戦争論1』はまだ発売されてないから、
師範方が
ブログで書けない。

だが発売されたら、日本の戦争に関する議論では、

無視できないものになるので、テーマに入れる。

「朝日新聞の慰安婦報道」だが、
これも緻密な読み方
を強いられるから、
師範方がブログで書くのが億劫に
なるだろう。

そこで「戦後70」という大枠をテーマにすれば、

師範方も書けるはずだ。

天皇陛下が年頭に当たっての感想で、

この機会に満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に

学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、

今、極めて大切なことだと思っています
と仰っている。


このメッセージを受け止めよう。

戦後70年をどう思うか?

何を日本人は考えるべきか?


大いに議論しよう。

読者諸君も何を議論したいか、意見を聞かせてほしい。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
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・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成27年1/28(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ


笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

次回の開催予定

第93回

第93回 令和2年 11/8 SUN
14:00

テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

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