ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2015.1.18 03:57日々の出来事

描くべきではない悪い人の独白


わしが描いたら必ず顰蹙を買う。

『東大一直線』も『おぼっちゃまくん』も『ゴー宣』も、

全部、顰蹙を買う作品ばかりだ。

 

「いい人」に見られたいとか、「悪い人」に見られたいとか、

全然思っていなくて、「風刺」に少々の毒があっただけだが、

世間からは「悪い人」に見られるらしい。

特にリベラル左翼の人々からは、悪魔のように恐れられる。

 

「悪い人」にしては影響力が大きいから、「描かない方がよい人」

だと香山リカのようなリベラル左翼は思うらしい。

確かに香山リカは「いい人」に見られたい人だから、

わしは悪い企みと、悪い動機を持って、弱者をいじめるために

描く人と思い込んでるようだ。

対談のときも、なぜアイヌ問題を描き始めたのか、その動機に

悪意があっただろうという追求をしきりにやっているので、

あきれ果てた。

 

偏見はすなわち差別である。

「いい人」に見られたい人間は本当に恐ろしい。

歴史上、「いい人」に見られたい人間が、どれだけ「偏見」で

人を弾圧・虐殺してきただろう。

 

誰に何と言われようと、わしは自分の「常識」を信じている。

わしの言う「常識」とは、同調圧力で形成されるムラの「常識」

ではなく、歴史的に醸成された日本人のバランス感覚のことで

ある。

「王様は裸だ」と見破る感性は、この歴史的なバランス感覚と

しての「常識」を発揮させているだけのことだ。

 

しかし久しぶりにPTAみたいな女に、悪書認定されて、

わしって意義のある作品を描いているのだなあと、再認識した。

『新戦争論1』が世に出たら、今度はどうわしは評価されるの

だろう?

また「悪い人」になるのだろうか、「悪書認定」されて、

描くべきではなかったと言われるのだろうか?

案外、実は「いい人」だったと評価が変わったりして・・

いや、それはあり得ないか。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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