『大東亜論』の次回のシナリオを考えているが、
そろそろクライマックスが来るので、3回分くらい
考えてからでないと、コンテを描き出せない。
事実と創作の接点を違和感なく融合させて、
話を盛り上げていくのも、なかなか難しい。
そういう理由で時間がかかっているので、
スタッフは今のうちに「例の大作」を出来る限り
進めていてほしい。
『大東亜論』は何しろ主人公が牢に入っていると
いうのが苦しい。
福岡の事件の経緯を描いていくだけでは、
絵解きになる。
スタッフは絵解きにならないようにということを
最大限に考えて、「絵」の工夫をしてくれ。
わしもコンテの段階で、「絵」の見せ方には徹底的に
こだわって、アタリを描く。
先日渡した原稿では、編集部は「絵」の迫力で
スリルを感じたという感想を、
酒井くんからもらった。
今後は戦闘シーンにも、もっと工夫が要る。
似たようなシーンにならないように、考えなければ。
主人公を出しにくい展開なだけに、「絵」の細部に
こだわってほしい。
越知と武部の魅力や気迫を、絵で表現しなければ
ならないので、顔の影や汚れや汗の量にも気を配る
こと。