ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2015.2.13 03:25

イスラム国の主張は、やはりわしの直感通りだった


イスラム国は、英字機関誌で、邦人人質事件は「傲慢な

日本政府に恥をかかせるのが目的だった」と主張している。

カネには困っておらず、日本政府が身代金を支払わない

ことは分かっていた」そうだ。

安倍首相が2億ドルの人道支援を発表するまで、

日本は「標的として優先度は高くなかった」とし、

支援表明を「軽率な約束」と非難。

「日本人は今や戦闘員らの標的だ」と主張した。    

さらに平和憲法がありながら、日本はアフガン・イラクの

戦争で米国などを支持してきたと指摘。

 

つまり安倍首相の中東での演説によって、

日本人は明確にテロの標的になったわけだ。

 

日本政府や安倍信者は、テロリストの言うことなど信じない、

テロリストの分断工作には乗ってはいけない、

テロリストの言い分を信じることはテロリスト寄りの人間

だと、決めつけるだろう。

 

だが、イスラム国のこの主張は、わしが予測していた

通りのものだ。

わしは今回の人質に関しては、自己責任だと言っており、

身代金を払う必要はないと主張していた。

先日の「ゴー宣道場」でも明確に断言している。

 

わしが問題にしていたのは一点、

中東支援の説明の仕方だ!

 

エジプトで中東支援を「イスラム国と戦う周辺国に

2億ドルの支援」と演説したことである!

しかもイスラエル国旗の前でも「卑劣なテロは許さない」

として2億ドルの支援を強調した。

イスラム国が言うまでもなく、わしはこれを「軽率な約束

だと言っていたのだ。

 

自称保守側や、大マスコミや、週刊文春などの雑誌も、

これを「難民のための支援金がなぜ悪い?」と誤魔化して

主張している。

問題は「イスラム国と戦うための支援金」と、明らかに

敵意を込めた演説をしたことなのである。

 

支援金と言うなら、「中東で発生している争いごとの

犠牲になっている全ての方々のために2億ドルの

支援金を出します」と言っておけば良かったのだ。

 

一国の首相が「軽率な言葉づかい」をすることによって、

無意識に「宣戦布告」をして、国民が犠牲になる。

支那事変も軍部の暴走を、国民は追認していくしか

なかった。

その構図がまた始まっている。

『新戦争論1』で、国民の当事者意識と覚悟を覚醒させよう。

ぼんやりしてるうちに、戦争に巻き込まれる国民性はもう

止めにしたらどうだ?

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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