ゴー宣ネット道場

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切通理作
2015.4.10 14:13

香山リカの卑怯な印象操作

 

 トッキーさんのブログにあるように、私は 49日、香山リカさんとのやりとりで、以下のように書きました。

  

<香山さんが圧力をかけたという事は一切ないという事ですね。香山さんは今回の件で、砂澤さんに当事者の「一人」として日刊SPA!に登場してほしいとは思いませんか?これだけ話題にしておいて、立候補してきた当事者をないがしろにしていいのかとは?>

 

 これについて、香山さんはこう答えています。

 

<切通さんへ。1.SPA!に圧力をかけるほどの政治力は当方にはありません 2.なぜ砂澤陣さんが「当事者代表」なんですか?砂澤さんが紙面に登場することへの懸念は原稿に書きました 3.もちろんそれでも編集権はSPA!にあるので、載せろ載せるなと言うのは「個人の感想」となりますが>

 
 1と3についてはトッキーさんのブログでも話題になっているので、ここでは、2に注目頂ければと思います。


 私の問いかけでは、砂澤さんの事を、アイヌ当事者の「一人」と言っています。わざわざカッコでくくったのは、当事者がいっぱいいる中での一人であることを強調するためです。物書きである香山さんが、その文意に気づかないとも思えません、

 

 しかし香山さんは、私への答えの中で、たくみに言葉を「当事者代表」にすり替え、あまつさえ、「なぜ砂澤陣さんが『当事者代表』なんですか?」と、すり替えた上でまことしやかに疑念をぶつけるという卑怯な手段を使っています。


 しかも私は「
もし砂澤さんを『一方の』当事者としてさえ認めないという人がいるとしたら、その人は自分の考え方に沿った人間しかアイヌ当事者とは認めないということにならないか。」というツイートもしているのです。


 あくまで砂澤さんは片一方の当事者の「一人」であり、砂澤さんだけ載せるのが嫌なら香山さんが紹介したアイヌ当事者にも取材してはどうかと
SPA!に提案するツイートもしています。

 それらを欠落させた香山さんの印象操作的なツイートに刺激されてか、私のもとに、砂澤陣だけがアイヌの代表者だなんて言っている切通はどうしようもない無知なやつ・・・・という内容のツイートが複数寄せられました。

 

 私は、一応「お仲間だからとかお友達だからとか言う人間がまた出てくるかもしれないので言っておきますが、僕は砂澤陣さんとは仲が良くない」ということもツイートで断っていました。

 

 そこに香山さんは食い付いてきて、以下のツイートをしました。

 

<言論人の切通さんにそんなこと思う人いませんよ。私だって『アイヌ否定論に抗する』など複数での共著の著者陣はほとんど会ったこともない人たちです>

 

 一見公正で、相手の尊厳も認めているかのようなツイートです。

 ところが香山さんは片方で、以下の、他の人間における間違いだらけのツイートをRTしていたのです。

 

<「アイヌ問題に関して自分はあまり詳しくないが、友人の小林よしのりさんがアイヌ差別を否定する発言をして、それが批判されている。批判相手の香山リカさんの『語り口』は危ういものに見えるので、自分は小林さんに与する」これは「差別の再生産」以外の何物でもないのでは?>

 

 このツイートの誤りについては、私はこちらのブログで以前指摘しましたし、そのリンクもツイートしました。
https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=jothyacl9-57#_57

 しかし香山リカさんはこの誤ったツイートを訂正補足せずにRTし「小林よしのりの友だちだからそれに与する」人間であるという印象操作に加担しているのです。

 そうしながら「言論人の切通さんにそんなこと思う人いませんよ」つまり友人関係で言論が左右されるような言論人にあるまじき人間じゃまさかないですよね?・・・という意味のツイートをしているのです。

 

 言論人として、とてつもなく卑怯な人間であると言わざるを得ません。

 

 さて、以前も指摘したように「小林よしのりさんがアイヌ差別を否定する発言をし」たということ自体も、誤っている記述です。


 香山リカさんは、雑誌「創」3月号の対談で、小林さんから、「(アイヌへの)差別は実際、ずっとあったんだよ」という発言を聞いています。活字にも残っています。


 にもかかわらず、そのような誤ったツイートをRTしていました。


 「創」の対談の中身まで読んでいない人は、「小林よしのりはアイヌ差別はなかったと言っているんだな。言論人の香山さんがRTしている発言だ。嘘はなかろう」と思うはずです。


 香山さんはまた、私に対する以下のツイートもRTしていました。

 

レイシストの歴史修正主義者とつるむな、というただそれだけの要求が恐ろしく高いハードルに見えているらしい>

 

 これは<今後は小林よしのりさんに関わっただけで「アイヌは『民族』か否か」の踏み絵を踏まされ、少しでも相手の思い通りにならない返答をすると「差別主義者」のレッテルを貼られる世の中が来るんだ>という私のツイートに対するものです。

 

 「レイシストの歴史修正主義者」というのは小林よしのりさんを指しているのは言うまでもありません。

 
 香山さんは小林さんがレイシストであると決めつけるツイートを、あたかも既成事実のようにRTしていましたが、これも、在日特権はないという小林さんの発言や、在特会やヘイトスピーチへの批判的見解を、香山さんは対談で直接面と向かって聞いているのにもかかわらず、やっていたのです。

 

「創」の対談の後、香山さんは、小林さんに話が通じなかったと露骨にがっくりする態度を見せたそうですが、香山さんこそが、何を言っても、まったく違う風に捻じ曲げて、対談を聞いておらず、読んでいない人間が悪い印象を持つように後で操作をする、おそろしい人間だと思います。

 対談というものは、直接会って話す事で、お互い共通するところはこことここで、違うところをここなんだと、第三者の前で確認し直す、整理の場でもあるのではないでしょうか。


 しかし香山リカさんは、対談相手が誠意を以てそうしてきても、まったく無にするばかりか、読んでない人間には嘘を言う。そんな人相手でも、出てきて言うべき事は話した小林さんや、話をしようとする砂澤陣さんには、頭が下がります。

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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