ゴー宣ネット道場

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笹幸恵
2015.4.14 13:42

奴隷の平和

先日のBS日テレ『深層NEWS』の

西尾幹二先生と小林先生の討論番組を見ました。

録画していただいたDVDで拝見したのですが、

 

CM多いわぁ……!!!

 

おおおッと議論が乗ってきたところでCM

西尾先生が何か言いかけたところでCM

お二人が乗りに乗ったところで、CM

と思いきや、なんと終了・・・。

 

みじかッ

 

というのが最初の感想です。

 

日曜日の道場の議題ともリンクして、

戦後日本の在り様がまざまざと

浮き彫りになっていくような

感覚を覚えました。

西尾先生と小林先生、

なんか息もぴったり?

 

西尾先生が、「日米関係は、

本当はペリー来航から考えなきゃ

いけないかもしれない」と

おっしゃったのは、本当にその通りだと思います。

それ以降の、どこから考え始めても、

何かが抜け落ちてしまう気がしてなりません。

 

そして小林先生がおっしゃった

「奴隷の平和」という言葉が、

一番印象に残りました。

 

私たちは今、奴隷の平和を享受している。

不幸なことに、平和すぎて、

奴隷であることすら忘れかけている。

私自身の胸に問いかけてもなお、

「ラクなんだからいいじゃない」と

ささやくもう一人の自分がいる。

逃避に過ぎないとわかっていても、なお。

焦燥感にも似た危機感を覚えても、なお。

奴隷の平和しか知らない人生とは、

かくも根深いものなのでしょうか。

 

けれど、やはり戦前の日本は違いました。

近現代史をひもといて感じるのは、

やはり日本自らが東洋のルールたらんとした

気概があることです。

世界秩序を変えていこうという覚悟を

持っていたことです。

もちろんその中で、浮足立ち、相手の力を軽視し、

驕ってゆき、最終的には存亡の危機にまで陥った

という点において、反省すべき点は多々ありますが、

それは気概や覚悟まで否定するものではありません。

今の日本は、この気概や覚悟を失ったのみならず、

かつてはそれを持っていたことさえ忘れ、

奴隷の平和を享受しています。

 

私は討論番組を見るのが苦手です。

意見を主張しあうばかりで、結局

お互いに何を言っているのか、

さっぱりわからないからです。

もっと見たい、と思った討論番組は、

これが初めてでした。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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