ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2015.5.2 05:03

憲法は倫理の経典ではない


朝日新聞で島田雅彦が護憲派としての理屈を述べている。

従米ナショナリスト批判はわかるし、彼らの改憲論が危険で

あることも同意する。

 

だが現行憲法を聖書に例えて、「憲法も日本人の倫理の経典で

あり続けた」という意見には全然うなずけない。

憲法に価値観を求めること自体が立憲主義の精神から外れて

いるし、護憲派も改憲派も憲法に幻想を抱いていることが

間違いなのだ。

 

確かにベトナム戦争にも、湾岸戦争にも、現行憲法が

歯止めをかけたのだが、今やそれもできなくなった。

もはや日米ガイドラインが憲法より上位の法になっているのだ。

国権の最高機関は国会だから、現行憲法に照らすと、

すでに違憲状態であり、憲法停止状態になっている。

 

だが、国民は「憲法(国民の命令書)」に背く権力に対して、

本気で怒ってはいない。

「お上にお任せ」の精神で、他に頼るお上がいないから、

安倍政権を支持するという愚民が大多数である。

 

現在の日本人は、明治の自由民権運動の頃より、劣化している

のではないかと、わしは見ている。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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