ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2015.5.7 00:26

『沖縄論』を読み返してみた


今日は報道ステーションが沖縄のことで取材に来ると

いうので、自分で描いた『沖縄論』をペラペラ

読み返してみた。

 

いやあ、すごかった。

よくこれだけ勉強して沖縄の真実に迫ろうとしたものだ。

絵も生き生きしていて楽しいし、多面的に沖縄を分析

している。

自分で言うが、名著だ。

 

当時、沖縄の若者が自分たちより小林よしのりの方が

沖縄のことを知っている、ヤマトンチューから教え

られてしまったと感想を漏らしていたものだが、

そりゃあ、これだけ描いた本はなかなかないだろう。

 

2005年に出版された本だが、わしは今の考えと大して

変わっていない。

今はもう基地なしでも経済は発展すると沖縄の経済界も

わかったようなので、「イモ・ハダシ論」が通用しなく

なっている。

そこが10年前と違うところだ。

 

『沖縄論』は沖縄では延々とベストセラーになっていたが、

本土ではいまいちだった。

「見たいモノしか見たくない、見たくないモノは見ない」

という性質は右から左まで一緒だ。

真実を知りたいという意欲よりも、信仰の対象が欲しい

という意欲の方が強いのが、この国の民の情けなさである。

 

しかし、これだけすごい本を描いても、売れるのは一時期

だけで、年月が経てば、もう書店には置いてない。

十年も経つと、また沖縄のことを知らない人々が、ごそっと

出て来てしまって、無知のままに沖縄について語り出す。

最低でも県外じゃないが、最低でも『沖縄論』を読んで

議論すれば、もう少し実りがあると思うのだが。

本ってどうしても一時的で虚しいものだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: 「憲法は今、生きているかーーコロナ禍、自衛権、天皇」

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