ゴー宣ネット道場

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切通理作
2015.5.14 01:31

功名心という「人間味」

香山リカは、なんで「つまらない番組」とバカにしていた
スカパーの番組の生放送中

その番組や出演者への陰口がバレるや

ツイッターが乗っ取られた可能性がある・・・
などという見え透いた

言い逃れをしなければならなかったのか。

 

いっそ「つまらない番組だから、つまらない番組だって言ったのよ。

私の視聴者と、ネトウヨの信者の価値の違いも

わからないような番組に、これ以上出る意義はないわ!」

とでも開き直ればよかったのではないでしょうか。

 
しかし昨日のライジングに飛び入り出演させて頂く中で、

疑問が氷解しました。

 

そこでの小林よしのりさんの言によれば、

香山は表では紳士(淑女?)ぶって一見公平な発言をしているが、

影では相手へのネガキャンをやっているという自覚があるが故に、

それが発覚した瞬間、取り乱したのではないかと。

 

なるほど!

だから、
ウソがばれた小学生のような動揺を見せてしまったのですね。

 

なんだか、香山リカが人間的に思えてきました。

これも小林さんの、人間そのものへの深い愛情ゆえの洞察でしょう。

 

また、香山は、
これまでリベラルな論客の世界で頭角を現してきたという

自覚があるが故に、その世界で有名な宮台真司や東浩紀が

小林よしのりと席を同じゅうして、

しかもその小林よしのりを自分がアイヌ問題で

納得させられなかった事でプライドが傷ついたのではないかという

小林さんの指摘がありました。

 

保守論壇の権威に可愛がられたい「論壇ホステス」化した

女性論客のリベラル版なのだと。

 

だからよしりん企画のトッキーさんの問いかけにも

まともに応えなかったのだと。

 

自分がアシスタントと同列な人間扱いされたと思って

「ムキー!」となったのだと。

 

なるほど、香山リカも一人の女性なのだと、

やはり少し人間的に思えてきました。

 

しかし、そんな人間の功名心の為に、

利用されるアイヌ系の人たちこそ

いい迷惑ではないでしょうか。

 

かつて、全国の学者たちは

アイヌ系の人たちが異民族と確定すれば
学問的成果が得られるとばかり、

墓を掘り起こすまでしたといいます。

 

武田泰淳がアイヌ問題に取材して書いた

小説の映画化作品『森と湖のまつり』では、

本州から来た男性と恋愛するアイヌ系の女性が、

実はその男性が学者として自分たちの習俗を

隠れて調べていた事を知ってショックを受け、

(愛していたが故に)男性に対して強烈に怒り、

拒絶するという場面があります。

 

もう他人の功名心の為に見世物にされるのは嫌だ、

自分たちは自分たちの手で近代化したい!

 

そんな志をかっての人達が持ったからこそ、

いまは全国のどの地域の人達も

同じ民主主義国の中のフルメンバーになっている
のではないでしょうか。

 

小林さんは、たとえば宮台真司や東浩紀と話す時、

アイヌが民族か否かという問題を持ち出し、

自分の味方につけようとする気はないと

言っていました。

 

それは個人の考えであり、集団を頼んでどうこうする

事ではない・・・と。

 

「個人の考えを弾圧しているのは

いったい誰なのか?」

それは、いつも問いかけていきたく思います。

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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