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小林よしのり
2015.6.6 00:33政治

米国の日本研究者は原爆投下の罪を棚上げするな


朝日新聞が65日の朝刊で「史実は動かない 慰安婦への

視点 現在の価値観で」という記事を載せていた。

米コロンビア大学教授のキャロル・グラッグという女性への

インタビューだ。

「日本の歴史家を支持する声明」を出した米国の日本研究者

の一人である。

 

彼女は「日本の歴史家たちを支持したい」と言うのだが、

日本の歴史家はこの問題で一枚岩ではない。

「左翼の歴史家を支持したい」と正直に書きなさい。

 

「日韓基本条約」で、韓国は、国家としても、個人としても、

賠償請求権を放棄することを明確に約束したのだ。

植民地時代の請求権の問題は、「完全かつ最終的に解決された

こととなることを確認する」と日韓基本条約の文面にあるから、

米国の研究者は読んでみたらどうか?

 

基本的には日韓基本条約で終わってる問題を、何十年も経って

蒸し返して、謝罪や補償を要求する方が間違っているので

あって、当初は韓国政府も困っていたのだ。

全てを決着させるために韓国側の求めに応じて「河野談話」を

出したのであって、国際法的には異例なことである。

 

わしは、国際法には反するが、やむを得ずヒューマニズムの

「妥協」だけで、河野談話を支持している。

安倍政権も「河野談話は維持する」と言っているではないか。

 

問題はむしろ韓国の「挺対協」であって、日本が国家と民間の

協力で作った「アジア女性基金」からの個人補償を受け取った

元慰安婦をバッシングしたのだ。

橋本元首相からの「お詫びの手紙」まで渡したのに、これを

拒否した韓国側に非があるのであって、親日派を自称する

米国の研究者はこういう経緯を知っているのか?

 

そもそも日本に対して「現在の価値観で」過去を断罪せよと

言うが、ならばアメリカ政府は、原爆の被害者に対して、

正式に謝罪し、個人補償をしたのか?

アメリカの教科書には、「すでに制空権を失い、戦争を終わらせた

かった日本に、アメリカはソ連を威嚇するために原爆を落とし

ました。ウラン型とプルトニウム型の2発を落としたのは

人体実験のためでした」と載せてるのか?

 

「取材を終えて」で中井大介という記者が、グラック教授ら

声明を出した研究者は「親日」だと言うが、自国の大罪を棚に

上げて、敗戦国を上から目線で断罪するこんなアメリカ人を、

わしは「親日」だとは思わない。

わしは「侮日」だと思っている。

 

文句があるなら「ゴー宣道場」に来なさい。

小林よしのりは、ポジション・トークはしない。

朝日新聞もポジション・トークでないなら、「ゴー宣道場」に

記者を数名派遣しなさい。論争しよう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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