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小林よしのり
2015.7.5 15:30政治

「戦後レジーム」は完成する


どうせ7月中旬に強行採決で安保法制の話は終わりだ。

その結果、安倍政権の支持率も大して落ちないだろう。

北朝鮮や、特に中国の脅威を強調すれば、国民は震え

上がって米国に頼る。

戦後70年で、そういう奴隷の精神を持つ国民と化して

しまったのだから仕方がない。

 

いや、ルソーの言う「国民」の定義にすら日本人は

当てはまらない。
単なる奴隷の群れだ。

その奴隷の精神を育てているのが、自民党や自称保守の

従米ポチ軍団である。

 

議論中の安保法制が通っても、すぐに戦争が始まるわけ

では当然ない。

アメリカに主権があるのだから、日本が戦争に加担するか

否かも、アメリカが決める。

いずれベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争の例に

倣って、日本はアメリカの侵略戦争を支持し、

今度は兵站を担うようになる。

それはまだ先のことだ。

 

だが、それより先に心配なことは、自衛隊と米軍との一体化だ。

これはもう後戻りがきかないほど進んでしまうかもしれない。

つまり日本は外交主権を取り戻すことが出来なくなる

かもしれない。

「戦後レジーム」の完成である。

 

そしてアメリカは中国とは絶対、戦争をしない。

だから尖閣諸島の日本の「領有権」をアメリカは絶対に認めない。

あくまでも中立の立場を保っている。

上手いこと操られているのだが、日本の従米保守派は全然

わかっていない。

奴らも奴隷だからどうしようもない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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