ゴー宣ネット道場

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笹幸恵
2015.8.9 15:45

お芝居と映画

立て続けに戦争関連のお芝居と映画を見ました。

お芝居は『南の島に雪が降る』です。

小林先生の『戦争論』でも紹介されていました。

加東大介さんの同名の著書が原作。
南方の戦場で
演芸班を作り、北国の兵士たちのために

芝居の中で雪を降らせる…という物語です。

私の好きな宝塚OGの大和悠河さんも

出演されるので、「これは!」と思い

出かけました。

 

が、南方の戦場と宝塚の元男役トップスターは

あまりにもちぐはぐ・・・。

苛酷な戦場に思いを馳せているところに、

悠河ファンを喜ばせるためなのか

脈絡もなく大和悠河さんが華麗な衣装で登場、

ジャングルの中でそれはない。

個人的には、シリアスに見ていいのか、

悠河さんの美貌に嬌声をあげていいものか、

最後まで戸惑い続ける作品でした。

ただ、主役の柳屋花緑さんがとても味のある

演技をされていました。

 

夜は、公開されたばかりの

『日本のいちばん長い日』を観ました。

本木雅弘さん演じる天皇陛下は

とても存在感がありました。

東条英機役はそっくりでビックリ!

青年将校たちの熱演も良かったなあと

思いますが、これって、何の基礎知識も

ない人が観て理解できるかな・・・と、疑問。

なんせ青年将校たちが、すぐには漢字に変換できないような

難しい言葉を、耳が追い付かないくらい早口で

しゃべっているのです。原作を知らないと、

「なぜかわからないけど怒ってる」と

思ってしまうのではないでしょうか。

敗戦を受け入れるときの心情、崩れかかる軍隊の

状況は、ものすごく丁寧に拾っていかないと

観客の理解が追い付かないよなあと

感じてしまいました。

だからといって、平易な言葉に

直すわけにもいかないし、

解説が多すぎてもまだるっこしいし、

万人受けするように作るには

陳腐な「お涙ちょうだい」が

いいのかもしれないけど、それでは

作品の重厚さは伝わらないし・・・。

監督でもないくせに、あれこれ

考えてしまいました。

 

戦後70年が経過した今、当時を知ることは、

とても難しい。

 

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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