「朝まで生テレビ」、体調不安で出演したが、最初の40分間は
退屈だったものの、その後はどういうわけだか楽しんでしまった。
終わったら急いで帰ったが、やっぱりなかなか眠れない。
9時くらいからようやく3時間眠ったので、今夜の睡眠で平常時に
戻す予定だ。
安倍談話は日露戦争までを肯定する司馬史観で、満州事変を否定
するが、わしの歴史観とは違う。
当時の国際秩序への「挑戦」という言葉を使っているが、当時の
国際秩序は西欧列強の植民地「既得権益」の維持の秩序であり、
こんなものへの「挑戦」は当然である。
日本の失敗は支那事変からだ。
パール判決にあるように国際法上は合法なのだが、万里の長城を
越えてからのビジョンが何もない。
だが、大東亜戦争にはアジア解放の側面もあるのである。
安倍談話は村山談話を否定する予定だった安倍首相が、戦勝国の
監視に委縮してしまい、なおかつ安保法制を通すために妥協した
村山談話の冗長版である。
国内の左派と戦勝国向けに、「侵略」「謝罪」などの村山談話の
キーワードのすべてを入れ、かつ右派向けに主語を省いただけの
子供だましである。
これなら村山談話で良かったのだ。
ただ、一点評価するところは、謝罪を我々の子や孫にまでさせる
のは不健全であり、断ち切るべきというメッセージだ。
わしも安倍首相も、戦争は知らない世代で、占領期すら知らない。
それでも謝罪させられるのは、異常である。
こんな異常を引き受けるのは、わしらまでで終わりにすべきだ。
若者は歴史の生と負の両面を未来に伝えていけばいい。
近隣諸国と、恩讐を超えて、和解への道を探るべしだ。