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高森明勅
2015.9.5 06:17

男系限定の前提、「側室」復活は無理

こんなこと、改めて言う迄もない。

それでも皇位の継承において、男系を維持しようとすれば、
必ず側室を復活させるしかない。

男系限定は、側室制度と組み合わせてこそ、
何とか辛うじて維持できる。

だから、男系限定を今後も維持しようとし、
なおかつ僅かでも論理的な思考力を持つ人は、
どうしても側室の復活を夢想することになる。

でも無理。

側室の事実上の廃止は、大正天皇から。

それを自覚的に廃絶したのは、昭和天皇の聖断による。

皇室がその復活を望まれるとは、考え難い。

国民の多数がそれに同意することも、あり得ない。

国会の過半数が、そうした制度改正を支持することもない。

自ら側室になろうとし、然るべき条件を備えた女性が複数、
継続的に
現れるはずもない。

更に、今の日本でそんな制度が復活したら、
先進諸国もさぞや驚くだろう。

どこから見ても、側室復活はない。

男系限定の前提は、とっくに失われているのだ。

よって、それに固執すれば、皇室そのものが存続できなくなる。

だから私どもは、不可避的に二者択一を迫られる。

男系限定をこのまま続けて皇室の消滅を待つか、
皇室の存続を願って男系限定を見直すか。

答えは自ずと明らかだろう。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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