ゴー宣DOJO

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高森明勅
2015.11.10 01:08

小さな反省

関西ゴー宣道場の第2部で、対米自立のシナリオをどう描くか、
という趣旨の質問があった。

それに対し私は、具体的なシナリオはアメリカの内部事情など、
その時々の客観的情勢に左右されるので、それを踏まえない限り、
予めシナリオを作っても机上の空論に陥るから、まず対米依存=従属
の日本の現実に国民がしっかり気付くのが大切、
という切り口で
答えたと思う。

これは自立への出発点となる、
そのあたりの“苦い現実認識”が一般に稀薄である事実への、
私なりの危機感や苛立ちから、こうした答え方になった。

これは基本的にその通りなのだが、質問者が「自立への基本戦略」

ようなものを問うていたのなら、甚だ不親切な回答だった。

率直に反省しなければならない。

また、質問者の問題意識そのものが“机上の空論”めいた傾きを持つ
との、誤った印象を与えたなら(勿論、
私自身はそんなことは考えて
いなかったが)、
お詫びしなければならない。

こうした自らの至らなさに気付けるのも、
道場という「公論の場」
がある恩恵だ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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