ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2015.12.9 13:08ゴー宣道場

道徳に関する議論


123日(日曜)の「ゴー宣道場」だが、道徳を考える

ときに、まず堕胎や人工授精などの問題は、今回は外す

ことにした。

科学と倫理の問題は、いずれ議論する時が来るだろう。

今回は共同体の中で育まれる道徳に絞ろう。

 

もちろん今現在、道徳を語るときに、近代的な価値観、

合理主義、功利主義との軋轢を考慮しなければならない

のは当然だろう。

 

去年の議論では、「いい人と思われた方が得」と子供に

教えるのが道徳だと主張するゲストを招いてしまって、

頭を抱えてしまったが、本人がたちまち人格的に信用

されない結果を出してしまったのが驚きだった。

 

「いい人と思われた方が得」というのは、ベンサム的な

功利主義でもなくて、単なる打算主義なのだろうが、

「世間の目」を意識した打算主義ということになって、

「徳」「人徳」というものに、全然つながらない。

 

実は沖縄の青少年はこの基準をしっかり会得していて、

大人に「いい人と思われた方が得」なので、反戦平和

の作文を平然と書いて、隠れて舌を出してたりする。

 

いや、沖縄だけでなく、全国紙の新聞の投稿欄でも、

純粋無垢な子供の「反戦平和」の意見は「いい人」と

見られて好評のようだ。

 

シールズちゃんたちも、「お母さんがご飯を作ってくれる

毎日、これが平和」なんて言っている。

サヨク系の知識人にはこれでウケるのだろうが、わしは

虫唾が走る。

 

「いい人と思われた方が得」この基準は、小賢しい人間を

育てるためには良いのだろうが、「人格」の形成には全然

役に立たない。

 

道徳は、人格の形成と不可分で、それは共同体の中で

習得する技術のようなものと考えた方がいい。

これに関しては、当日、わしが話したいが、最初から

まじめな話をしたら、あとが楽しくなくなるので、

少なくとも第一部は「笑い」と「楽しさ」をベースに

師範方で討論してみようと思う。

切通理作氏の基調講演は間違いなく、笑えるし、確かに

難しい道徳的判断を必要とするケースだと思う。

参加者がどんな顔するか、日曜日が楽しみだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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