ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2015.12.26 04:44メディア

政権批判がテレビから消える日


東京新聞に「政権批判がテレビから消える日」という記事が載って

いて、「報ステ、クロ現・・相次ぎ介入」「『圧力』で反対意見封じ」

という見出しもある。

 

東京新聞は最も左翼的な新聞だとわしは思っているが、だからこそ

購読している。

この感覚が今の右派・左派のどちらにもない。

「自分の見たい情報しか見たくない」というバランス感覚の狂った、

そしてストレス耐性の低い連中ばっかりになってしまったのだ。

 

わしは古館氏にも岸井氏にも同意できない部分があるのだが、

それでも全否定は出来ない。

間違っている意見は徹底的に批判するが、圧力で意見を述べる場まで

奪ってしまおうとは思わない。

 

右派の馬鹿どもが、読売・産経新聞に、岸井氏個人を狙い撃ちして

意見を封殺する圧力広告を載せたらしいが、その中に最近わしが評価

したばかりのケント・ギルバードがいたことは残念だった。

今度「朝ナマ」で会ったら、面と向かって注意してやろう。

 

「あなたの意見には反対だが、あなたが意見を表明する権利は

命がけで守る」、これはヴォルテールの名言とされているが、

はっきりしていない。

フランス革命直前の啓蒙思想家には、わしは疑問を感じるところが

大いにあるにもかかわらず、この言葉は好きだ。

 

自民党がわしをゲストに呼ぶ勉強会を中止させたことも象徴的だが、

権力による「圧力」に屈する姿が、古館氏・岸井氏の降板に影響して

いるのなら、確かにジャーナリズムは死ぬのかもしれない。

果たして本当に政権批判がテレビから消えるのだろうか?

いやな時代になってきた。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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