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高森明勅
2016.1.16 14:57

文藝春秋社長はどう責任を取るのか?

週刊文春の皇后陛下を巡る悪質極まるデマ記事。

雅子妃殿下への虚偽に基づく「批判」でもある。

宮内庁は、天皇陛下のご意向に直接触れて、事実無根と抗議した。

全く異例かつ異常。

それだけ文春の記事が常軌を逸していたということ。

こんな記事を放置していては、畏れ多くも天皇陛下をお悩ませし、
やがて強烈な社会的反発から、言論の自由そのものが危機に瀕する
事態にも、陥りかねない。

以前、やはり事実無根のバッシングを仕掛け、
皇后陛下が失声症になられ、文春の当時の社長宅に銃弾が
撃ち込まれる事件があった。

似たような、又はより深刻な事件が起きる迄、
文春は虚偽の報道を続けるつもりか。

そんなことを繰り返せば、一番悲しまれるのは天皇陛下だ。

現状、天皇陛下はじめ皇族方は、国民と違って名誉毀損罪や侮辱罪で、
相手を訴えるという法的手段を事実上、お持ちでない。

言論で反論することすら、殆ど不可能。

日本国と日本国民統合の“唯一の象徴”という尊貴なお立場に
ありながら、
天皇陛下及びご近親たる皇族方の尊厳をお守りする
仕組みは、
皆無に近い(刑法上、今回のケースは安倍首相が代わって
告訴すべき立場にあるが、
当人にはその自覚すらないだろう)。

ならばこそ、過剰にタブー視するのは勿論、望ましくないものの、
最低限の配慮は当然、必要。

しかるに、事実無根の報道を繰り返すなど、決してあってはならない。

文藝春秋の松井清人社長は今回の件をどう受け止めているのか。

何故このような、言語道断の虚偽の記事が載ったのか。

その経緯と責任の所在を明らかにしなければならない。

また、今後の対処の仕方と、自らどのように責任を取るかを、
自身の言葉で明確に語るべきだ。

週刊文春などによる事実無根のバッシングがあった当時の、
皇后陛下のお言葉を掲げさせて戴く。

「事実でない報道には、大きな悲しみと戸惑いを覚えます。
批判の許されない社会であってはなりませんが、事実に基づかない
批判が、
繰り返し許される社会であって欲しくはありません」
(平成5年)
と。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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