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小林よしのり
2016.2.1 03:37メディア

朝日新聞、吉野作造の民本主義について


朝日新聞が吉野作造の民本主義について書いていて、
面白いのだが、「グローバルな目」という表現が
間違っている。
そこは「インターナショナルな目」と書くのが正解だろう。

さらに民本主義の解説で、「天皇主権の当時において」
と書いているが、明治憲法は「天皇主権」ではない。
これってもはや迷信みたいなもので、誰もかれも
戦前は「天皇主権」と思い込んでいる。

大日本帝国憲法の第一条の「天皇之ヲ統治ス」は
「シラス」が本意であって、「ウシハク」ではない。
これを知らないから、天皇主権と間違うのだ。
天皇に主権があるなら、日露戦争も、支那事変も、
日米戦争も、天皇は反対だったのだから、
戦争にならなかったはずじゃないか。

わしの『天皇論』を読めば分かるのだが、
漫画だからなめていて、読もうとしない。
世間というのは未だにこういうもので、漫画は
正しい知識が書いてあっても信用せずに
読もうとしない。
新聞は間違った知識が書いてあるのに、
信用されて洗脳される。

美濃部達吉が天皇機関説論争で、統治権は
法人としての国家にあるとして、天皇大権の行使には
国務大臣の輔弼が不可欠としたのが
正解で、
昭和天皇も「美濃部の説でいいじゃないか」と
言って
おられる。

吉野作造が「民主主義」と言わずに、
「民本主義」と言ったのは、まことに慧眼で、
「国民主権」がおかしいと気づいていたからだ。
この理屈がなんでわからないのだろう?
わしの『天皇論』を読みなさいよ。

 「ゴーマニズム宣言SPECIAL」『天皇論』


小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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