堀辺正史師範が昨年12月26日に逝去されました。
突然の悲報に接し、ただ驚くばかりです。
昨年10月には「ゴー宣道場」に登壇され、以前と何ら変わらぬ様子で
鋭い発言をされていただけに、未だに信じられない思いです。
師範のご遺志により、御家族で最後のお見送りをなさったそうです。
あまりに急なことで、御家族の皆さんやお弟子さんはさぞ御心痛かと
思います。
謹んでお悔やみ申し上げます。
堀辺師範とは10年以上前、骨法の道場で初めて対談させて頂いて
以降の付き合いでした。
『わしズム』でも連載を持ってもらいましたし、『ゴー宣道場』も一緒に
立ち上げてもらいました。
現代の日本人に「武士」の精神を教えられる、唯一の存在でした。
わしが新作を描くと直ぐに電話をくれて、とても的確かつ面白い感想を
話してくれました。
その度に、作者であるわし自身が驚くような視点を与えられ、新たな
閃きを得られたのです。
お話ししたいことや教えて頂きたいことが、まだ沢山あったのに本当に
残念でなりません。
幾多のご厚情、ご教授に深く感謝しております。
心からご冥福をお祈り致します。
小林よしのり