ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2016.4.28 14:54

幻想について

私の愛してやまない中島みゆき様の歌に

「化粧」という名曲があります。

 

化粧なんてどうでもいいと思ってきたけれど、

せめて今夜だけでも きれいになりたい

今夜あたしは あんたに逢いにゆくから

最後の最後に 逢いにゆくから

 

これぞ、ザ・オンナゴコロ

日頃、性格が雑な私でも、その気持ちは

とーーーっても良くわかります。

 

素敵な人と会う予定があるなら、

5分で終わる化粧も、心なしか丁寧に。

 

自分をより美しく見せたい(=幻想)に、

好むと好まざるとにかかわらず、

しがみついてしまうのがオンナゴコロというものです。

 

 

「あした」という名曲もあります。

 

イヤリングを外して 綺麗じゃなくなっても

まだ私のことを見失ってしまわないでね

フリルのシャツを脱いで やせっぽちになっても

まだ私のことを見失ってしまわないでね

 

これは、幻想が幻想だとわかっても、

私を愛したままでいてくれますか、

という切ないオンナゴコロ。

 

 

ふん、そんなのバカバカしい。

そうやって男によりかかっているのが

そもそもの間違いなのよ!

男も女も同権!

=男も女も同じ!

=区別すること自体、間違ってる!

 

・・・こうなると、女はなんと味気ない

生き物であることか。

 

 

男性に媚びているわけでも

へりくだっているわけでもありません。

 

何しろ私は、「保守」を標榜(?)する団体から

仕事を依頼されたとき、「女はただいればいい」という

雰囲気が嫌で、仕事そのものをお断りしたくらい

男尊女卑にムカつくタイプの女です。

 

でも、じゃあ、男女が区別もなしに

一緒くたでいいのかと言えば、そうではありません。

やはり性差はあります。

身体の構造が違う以上、こればっかりは首から上の

思想やイデオロギーでどうにかなるものではない。

女が服を汚さずに立ちションすることは至難の業だし、

デパートから公衆便所にいたるまで、

男女同じトイレだったら、正直イヤだもんなー。

 

女性が女性であるというだけで、人格を無視されたり

尊厳を否定されたりするのは、明白な男尊女卑でしょう。

しかしだからと言って、女性自身が女であることを

否定してしまったら、オンナゴコロのわからない、

不粋な女が生まれるだけ。

のみならず、被害者意識に凝り固まって

男性を攻撃することしか頭になくなってしまったら、

狭量で醜い女が生まれるだけ。

 

小林先生のブログで「幻想から解放してあげる」と

書いていた女性がいたので、驚愕しました。

まだこういう女性っていたんだな。

 

中島みゆき様の名曲を聴いてほしいもんだなーーー。

 

こういう人には、届かないかな?

 

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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