ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2016.5.10 02:13日々の出来事

「説教保守」でもない、「ジェンダーフリー」でもない立場


大阪の中学校長が全校集会で「女性は2人以上産むことが

大切」と言った件に関して、批判が巻き起こり、校長は

辞任したという。

批判したのは「女性の自由意思を尊重するべきだ」あるいは、

「女性の人権を冒涜している」というような、リベラルな

感覚からの方が多かったのだろう。

その種の批判は左翼的だから、右派は逆バネで「愛国」の

立場から、元校長を擁護しようと図る。

だがそこに落とし穴がある。

 

かつて「女性は産む機械」という発言をした厚労相が、世間

から非難されたことがあったが、その現象によく似ている。

 

雅子妃殿下に対して、男子が生まれるまで自由な行動は

させないと圧迫を加えた当時の宮内庁の姿勢にもつながるだろう。

 

国家の永続のためにと考える「愛国者」が、常に女性に対して、

プレッシャーをかけ続ける。

少子化の問題を論ずると、必ずその原因を「女性のわがまま」に

起因すると思い込む「自称保守・自称愛国者」が、女性に対して

「説教」をし始めるのだ。

 

言っておくが、「少子化は国を亡ぼす」と思っている点では、

わしとその「説教保守」たちは、同じだろう。

ところが決定的にわしと彼らが違うのは、わしは女性に

「説教」なんかしない、むしろそれは大馬鹿者であって、

大間違いであって、愛国者ではない!保守でもない!と

考える点だ。

 

わしはリベラルぶって、女性にゴマすっているのではない。

男女平等も「分限」があり、ジェンダーフリーなどはカルト

だと思っている。

「説教保守」でもないし、「ジェンダーフリー」でもない、

こういう立場は両者から誤解され、両者から偏見を持たれ、

両者から非難される。

極論しか分からない人間が増えているからだ。

だから、トランプか、サンダーソンかという二極論に分断

される傾向が、アメリカでも日本でも出現している。

 

しかし、あの校長は間違っているとわしが言い、その理由は

ライジングで書くと言うと、読者たちが「自分も元校長の

意見を読んで考えたが、こういう理由だと思います。」と

表明してくる。

これは立派だと思う。

わしが書くと宣言したら、後出しじゃんけんにならないよう、

先に自分の頭で考えて、意見を表明する者がいる。

なかなか感心する。思想している。

 

みんな、いい線いってるけれども、いまいち追求し切れて

いないので、今夜の「生放送」とライジングの『ゴー宣』で

徹底的に解説する。

これで分からなければもうダメだな。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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