ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2016.5.17 17:48日々の出来事

リゾート地で気付く老化現象


陽の燦々と当たる島で鏡を見ると、白髪の量がすごい。

3割くらいは白髪になっていて、こんなに増えてたかと

気付いた。

日本を出なければ自分の老け具合も分からないほど、

視野狭窄に陥っているのかもしれない。

 

あるいは自分を客観視する光量が足らないのだ。

若く見せよう、若く見られたいという日本人の幼児的文化は、

光量の少ない土地だからこそ流行っているのかもしれない。

自分の老け具合に気付かないから諦めがつかない。

女性は諦めがつかず未練たらしく若作りしていても、わしは

可愛いと思うが、男は諦めるべきである。

そういう点でもわしはジェンダーフリーではない。

わしは男尊女卑は否定するが、男の沽券を守るべしという

幻想を持っている。

 

テレビ番組に出ると、誰もかれもがメイク室に入って化粧

してるが、わしはメイクはしない。

九州の男はメイクなんかしてはいけない。

『大東亜論』の男たちに恥ずかしい。

テレビには耐えられないほど老け顔になったら、お呼びも

かかるまい。

タレントじゃないからそれでいいのだ。

 

外人はもともと白髪の者も多いし、全員老けてるから

何歳なのか分からない。

わしが何歳に見えているのかも分からない。

できれば貫禄ある年配者に見られたいから、みなぼんを

連れて行く。

子供のいる親父、家族のボスというイメージに見られたい

からだ。

 

日本人は若い新婚カップルが多いが、外人はかなり年配の

老人カップルが多い。

外人の場合は老人になるまでリゾートになんか来ないのだろう。

日本人は格差社会とはいえ、まだ若くてそこそこ金持ってる者

がいるとも言える。

昔は日本人の新婚カップルがプールのあちこちでイチャイチャ

戯れていて、水の中で乳もんでいるんじゃないかと思える

バカップルもいて、同じ日本人として恥ずかしかったが、

今はいなくなった。

確かにバブルは消滅している。

 

白人の老人カップルの中には、もう震えながら歩いているのか

と思うくらいヨボヨボの人がいて、よく飛行機に乗って来れたな

と感心する。

わしはあんな老人になったら、飛行機に乗る体力がないはずだ。

今でも飛行機に乗って海外に行くと、ものすごく消耗する。

気圧と乾燥と睡眠不足で、髪がペッタリ、顔がミイラのように

デコボコになるし、無残この上ない。

ホテルに着くとどうしてもベッドに倒れ込んで眠ってしまう。

体調が戻るのは翌日からだ。

帰国しても同様の現象が起こるから、70代で海外旅行は無理

なんじゃないかと思う。

だが白人は90代くらいのヨタヨタの人が来ている。

案外あれで60代で、わしと違わない歳だったりして・・。

それはないよな。

 リゾート地にて

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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