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高森明勅
2016.5.19 06:00

五輪招致、石原慎太郎氏の妄動

五輪招致を巡り、水面下では様々な後ろ暗いやり取りが、
熾烈に繰り広げられる。

というのは、周知の事実だろう。

今回の不正疑惑も、
たまたま露呈した氷山の一角に過ぎないだろう。

にも拘らず以前、五輪招致委員会の名誉総裁にあろうことか
次代の天皇たる皇太子殿
下に就任戴くプランを、ぶち上げた人物が
いた。

当時の都知事、石原慎太郎氏だ。

皇太子殿下をお支えする東宮(とうぐう)職のトップ、
東宮大夫(だいぶ)が「あり得ない」
と即座に否定したら、
一地方首長の分際で、不埒にも東宮大夫を「
木っ端役人」呼ばわりする
一幕もあった。

もし皇太子殿下が五輪招致に僅かでも関与されていたら―
と思うと、
その時の石原氏の無分別な言動に、
改めて憤りを覚える。

皇室は高貴かつ偉大な「威力」を備えておられる。

それだけに、政治的な利用を企てるのは、
残念ながら石原氏に限ったことではない。

しかし皇室の政治利用は、その尊厳を著しく損なうことになる。

国民はくれぐれも監視を怠ってはならない。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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