ゴー宣ネット道場

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高森明勅
2016.6.12 05:42

日本教師塾「日本の魅力」研修

6月11日、日本教師塾第4期スタート。

第1回目は「日本の魅力」がテーマ。

まず、小学校の4人の若手の先生方が、それぞれの切り口から
モデル授業を15分ずつ提案。

最初のM先生は水産業を素材に。

都内のミシュラン3つ星レストランを全て取り上げ、
肉料理より魚を
使った料理の店が高く評価されている事実を、
美味しそうな映像を
使って紹介。

そこを入り口に最後は天皇陛下の「豊かな海づくり大会」
への
お出ましにまで話を繋ぎ、
水産業が身近で重要な仕事であると教える。

本人が釣り上げた巨大な魚の写真も。

テンポ良く引き込む。

以前のモデル授業に比べ格段の成長ぶり。

後で他の先生に伺ったところでは、
水産業は小学5年生の授業で必ず
扱わなければならないのだが、
概ね「クソ詰まらない」授業に
なりがちとか。

さもありなん。

それをここまで興味深く楽しい授業に仕上げたのは見事。

次にW先生。

初めての授業提案。

素材は「駅伝」。

日本は駅伝(Roadrelay)発祥の地。

今や世界のEKIDENに。

陸上競技なのに集団で勝敗を競う稀有なスポーツだと。

襷(たすき)を渡す時に、渡す人、受け取る人が、それぞれ心の中で
どんな言葉を発しているかを
子供達に考えさせる等、工夫された内容。

大学駅伝の全国大会は2つ。

1つは全日本大学駅伝対抗選手権大会で、
そのコースは熱田神宮から
伊勢神宮に向かう。

もう1つは出雲全日本大学選抜駅伝競争で、出発地点は出雲大社
ゴールは出雲ドーム)。

参加した皆さん、えっ、そうだったの、という反応。

私も自覚していなかった。

本人は順天堂大学出身で、実際に箱根駅伝に選手として出場している。

その経験に裏打ちされた充実した授業。

締め括りに、襷が使われた最古の例は『古事記』に遡る…はず、
とやや自信が無さそうだったので、お節介ながら私が
「その通り。
古事記上巻の天(あめ)のウズメが踊る場面で出てます
ね」と、
その場で言葉を添えた。

しかし、神器を祀る伊勢神宮と熱田神宮、それに加えて出雲大社が
出た上に、古事記とまで繋げるとは。

些か驚いた。

Y先生は国民の祝日「海の日」を取り上げた。

一部、M先生と重なったのはやむを得ない。

完成度の高い授業。

これなら、子供達も楽しみながら大切な学びが出来るだろう。

全ての祝日について、授業化したいそうだ。

この先生も成長が著しく、頼もしい。

最後のK先生はこの自主的な研修会の中心人物。

剣道や相撲で、勝者がガッツポーズをしてはならない、とされている
理由を探るという、ユニークな授業。

実際に、剣道の試合で小さくガッツポーズをして有効打突を
取り消された動
画などを、ふんだんに使った。

普通「相手への礼儀」と説明されているものの、他でも相手への
リスペクトや礼儀はある。

でもガッツポーズそのものは排除されない。

だから別の理由があるはず、と。

ちなみにK先生は日本体育大学の相撲部出身。

4人のモデル授業はどれも面白かった。

こんな先生方に教わる子供達は幸せだ。

私自身もこんな先生方に学びたかった。

その後、休憩を挟んで私が60分の講義を2コマ。

のはずが、いきなり時間を間違えて90分喋ったので、
最後の講義は30分というチクバグな格好になってしまった。

申し訳ない。又いつものことながら、
用意した講義メモの3分の1位
しか消化出来なかった。

そもそも用意した分量が多すぎたのと、プラス脱線し過ぎが原因。

いつも気を付けているつもりだが。

参加者の感想の一部は改めてご紹介しよう。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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