ゴー宣ネット道場

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トッキー
2016.6.18 04:32

今やロックもヒップホップも反体制の道具ではない

ライジング読者の
ミュージシャンの方から
いただいたコメントを
ご紹介します!


選挙の啓発活動にラップが使われた
ということですが、今や若者の間では
ロックもヒップホップも反体制のための
道具ではないのです。
私は20代の若手バンドとも交流があるのですが、
例えば彼らはあからさまに体制に反抗するような
歌は歌わないし、それ以上に政治的なイシューを
表現に織り込むことさえしません。
そんな歌を歌っても若い世代の
支持を得られないからです。
政治的なイシューで大人と対立することは、
彼ら若者の食い扶持を奪うというか、
大人に従順になれないと日々の仕事にも
ありつけないのが現状なのです。
あからさまに大人に楯突くことが、
若者にとってはかっこ悪いことになっています。
そして彼らは空気を常に読んでいて、
周りと歩調を常に合わせているのです。
確かに大人にとって、今の若者は礼儀正しくて
従順でおとなしくて扱いやすいのかもしれません。
そんな時代に反体制を売りにする
ロックやヒップホップは残念ながら受けないのです。
ただ、これはあくまでも私の個人的な意見ですが、
AKBグループの一連の歌詞は、昔の不良少年が
愛聴していたロックのそれを想起させてくれます。
秋元康がそれを音楽マーケットに乗せることが
できたのは大きな功績だと思います。
そしてよしりん先生の心琴にそのメッセージが
触れるのはかつての不良の音楽を体現してるのが
AKBだという証拠なのかもしれませんが…

例えば音楽でも漫画でも、
大人の顔を伺うようになると
終わっちゃうと思います。
いかに大人から顰蹙を買う表現をやるのか、
が表現者の矜持であると私は思うのです。
しかもその大人が若者よりもだらしないからな…
その付近を突いた優れた表現をやれる若者が
これから先に現れるような期待は持っているのですが…

例えばメジャーデビュー前までは過激な反体制の
歌詞を書いていたバンドが、メジャーレーベルと
契約してレコード会社や芸能事務所の
お偉方から大人(広告代理店、テレビ局)の指示で
過激な歌詞を自主規制されるようになって、
それ故に毒が抜かれてつまらなくなった、
という話は枚挙にいとまがないのです。
自分の毒を貫くためには、インディーズでやるか
自主制作でやるかしかないのです。
表現の毒と資本主義の経済的な成功が
日本ではトレードオフになってる現状では、
音楽不況になるのも当たり前だと言えます。
どんなバンドでも広告代理店を巻き込まなければ
国民的ヒットは生まれないという
現状は糞だと思いますが。

(こいらさん)



別に私、ロックやヒップホップに
思い入れあるわけでもないですけど、
いまやロックもヒップホップも草食系
なのかと思うと、なんだか脱力ですねえ。
飼い馴らされた羊さんの
ロックやヒップホップになって、
それをカッコ悪いとも
思わなくなっちゃったら、
もうオシマイだと思いますが。

そう考えると、
『民主主義という病い』
は、確かに最高に過激で
反体制で不良の書です!

トッキー

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