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小林よしのり
2016.6.26 00:21政治

移民制限は責任ある大人の態度だ


イギリスのEU離脱は「国民投票」だから究極の民主主義

である。

だがあれほど民主主義、民主主義と言っていた者たちが、

イギリスの民主主義の結果には満足していない。

実に不思議だ。

 

離脱派は高齢者ばかりで、若者は残留派だった、国の未来は

若者が決めるべきではないのか?などと言っている者まで

いるが、無茶苦茶な考え方である。

わしなどは高齢者どころか、「死者を含めた民主主義」で

なければならないと思っているので、若者が決めるべきと

いうのは暴言にしか聞こえない。

 

イギリス国内でも離脱を推進した政治家を、残留派が取り

囲んで罵声を浴びせている。

こんなルール違反をしていいのだろうか?

感情的なのは両方共で、イギリス国民は分断されたまま、

離脱への道を歩むことになる。

民主主義を徹底すると国民が分断され、いがみ合って、

殺人まで起こるということが、今回のイギリスの国民投票

から得た教訓だろう。

 

わしは「民主政」が「民主主義」に接近するほど、国の命運は

危機にさらされると思っているので、本来「国民投票」には

批判的なのである。

 

だが、グローバリズムは国の主権を奪い、民主制を機能不全に

すると考えているので、今回のイギリスの決定には賛意を示す。

 

日本はまだ移民を制限しているので、問題は起こってないが、

イギリスには年間30万人も移民が入ってきていたのである。

日本に年間30万人も中国人が入ってきたらどうなる?

低賃金の労働をすべて奪ってしまうほどの人数で移民が増え

続けるのだ。

 

実際、安倍政権は現在の「人手不足」を補うために、

外国人労働者を倍に増やす政策を実行するつもりらしい。

これから公共事業をガンガン増やすつもりだから、

外国人労働者を増やすしかないということだろう。

それは結果として移民政策に繋がっていく。

 

EUやアメリカで、移民に対する拒否感が強まっているのは、

日本の近い将来の姿だ。

そのとき日本の若者は低賃金の職を奪われて失業し、

黙って耐えるのだろうか?

高齢者としては若者の未来を考えると、移民政策には強く

反対するしかない。

たとえ極右だトランプだと罵られても、将来の日本の若者の

職が奪われることは阻止したいと思う。

わし自身が困ることは生涯ないのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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