ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2016.6.28 08:57メディア

去年はもっと民主主義を、今年は国民投票は危ない


「ゴー宣道場」の応募者が異常に多い。

なるべく早めに応募した人を優先しつつ、しかし初参加の

人をなるべく多くとりながら、なおかつ熱心な常連を外さぬ

ようにして、さらに美女を逃さぬような、絶妙の選定作業を

秘書みなぼんにしてほしい。

苦しいか? わしゃ知らん。

 

イギリスの「国民投票」によるEU離脱派の勝利で、

またしても民主主義の根本的病いが噴出したので、

『民主主義という病い』の霊力には我ながら恐ろしく

なってくる。

 

去年までは、アカ臭いシールズ坊やや、それを称賛する

高橋源一郎や、左派系マスコミの「民主主義バンザイ論」

で誤魔化せていたのかもしれないが、今年はもうすっかり

古臭いイデオロギーに成り果てた。

 

なにしろ舛添都知事をギロチンにかけろという狂気の

集団バッシングが発生し、民衆とマスコミの連携リンチは

ついに止められなかった。

この問題はわしの『民主主義という病い』の美味礼賛の

章を描いた意味に関係している。

 

次いでイギリスで「国民投票」という「直接民主主義」に

よって、EU離脱が決まったのに、実はEU離脱の意味も

知らなかったので後悔した者たちのために、もう一度

「国民投票」をやってくれと要求している愚民どもがいる。

 

だが、残留派だってEUについてどこまで深く考えている

かは大いに怪しいのだ。

残留派の若者の馬鹿者たちは、エドマンド・バークがいかに

凄い人物だったかを知らんだろう。

自国の歴史を知らぬ者は「国民」ですらない。

あの若者たちより、わしの方がイギリスの本来の素晴らしさを

知っている。

それは決して懐古趣味ではないのだ。

 

日本国内でも、知識人やメディアが去年まで日本をもっと

「民主主義」の国にしろ、「民主主義バンザイ」と言ってた

くせに、今年はイギリスの「国民投票」の結果が愚かだった

とケチをつけている。

 

おいおいおいおい・・民主主義を否定するのか?

否定するならわしの『民主主義という病い』を読んで、

感想を言ってみろよ!

欺瞞的な態度ばかり取ってるんじゃないぞ!

 

去年は「民主主義バンザイ」、今年は「国民投票なんて

なぜやった?」・・などと、よくそんなに真っ逆さまに

主張を変えられるもんだな。

自分が去年と真逆のことを言っていることに、気づいても

いないのだろう。

 

『民主主義という病い』はもはや世界中で流行っている

難病である。

まずこの「病い」を自覚すること、そして「病い発症」の

歴史を知り、処方箋を考えなければならない。

全部、『民主主義という病い』に描いてるけどな。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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