ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2016.6.29 03:45政治

どこに投票するか悩んでいる人へ


わしが「護憲派野党だけは選択しない」と書いてしまって

良かったのかどうかちょっとだけ考えた。

だが自分の考えるところを率直に表明できない言論人では

意味がない。

自分の影響力を恐れて本心を隠すなんてのは自意識過剰の

ナルシストに過ぎない。

 

今までイラク戦争は失敗すると言っても、皇位継承問題で

女系も男系も公認だと言っても、TPPは危ないと言っても、

グローバリズムは国柄を破壊して底辺への競争を促すと

言っても、アベノミクスでトリクルダウンは起こらないと

言っても、民主主義とナショナリズムは一体だと言っても、

共同体の再生なくして資本主義はうまくいかないと言っても、

な――――んにも影響力はなかった。

社会はわしの意見なんかとことん無視して、真逆の方向に

進むだけだ。

 

それでもわしの読者の中にも、「洗脳」になる「カルト」に

なると言って、わしの言動を抑えようとする馬鹿が出て来る。

多分、そういう奴はスパイなのだろう。

わしの意見を封じ込めて、社会に対する影響力を、今以上に

減少させたいのだろう。

わしは遠慮してはならない。

ガンガンわしの考えを表明しなければならない。

それに手を貸してくれる者は味方だ。

 

「護憲派野党だけは選択しない」、それがわしの考えだ。

得体の知れないシールズ坊やを神輿に担ぐような政党って、

吐き気がするほど嫌いになるから仕方がない。

その上、民進党が完全護憲政党に成り下がったのは、つまり

社民党化したことに他ならない。

後退だ。逆戻りしている。

「奴隷の平和」を愛する者は支持できない。

 

細野豪志はわしと会った時に、自分たちも改憲草案を作ら

なければならないと言っていたのだ。

それがたかが「偏差値低すぎる匿名坊や集団」に影響されて

左翼化するとは、政党としてあまりにも不甲斐ない。

民進党は頼れない政党だと自ら証明している。

 

しかも共産党と選挙協力しているが、これで野党が勝ったら、

どうするのだ?

その勝利体験が忘れられずに、衆院選でも共産党と連携して、

政権を取ったら、まさか共産党を政権に入れないという

わけにはいくまい。

 

共産党は、下心としては天皇制打倒の政党なんだ。

日本の国柄を壊す政党なんだ。

しかも軍隊を拒否している。

つまり、人民解放軍みたいに、共産党の軍隊を作りたいのだ

としか思えない。

党の軍隊を使って、民衆を弾圧する未来が待っているかも

しれない。

そもそも国軍を作らぬと言う奴は、アメリカの属国のままで

いたいと言っている奴隷でしかない。

 

さらに、わしの読者の中に、「皇位継承問題を解決するために」

野党に入れると言う者がいるが、それは浅はかすぎる。

そんな力が民進党にあると思うか?

共産党にとっては何の関心もないことだ。

民主党時代に作った女性宮家の案は、一代限りの何の解決にも

ならない不徹底なものだった。

男系固執の日本会議に参加している議員たちが作るから、

あれが限界なのだ。

 

本当は、安倍首相周辺は分かっているはずである。

旧宮家系男系男子の候補者がいないということを。

安倍首相は真っ先に女性宮家案を潰したが、それならば

とっくに探したはずなのだ。しかし、いないのだ。

ならば女系も公認するしかないのだが、日本会議を始め、

自称保守村やネトウヨが離れるのが恐くて、皇室の弥栄

への道を開けない。

結局、安倍晋三は、権力維持の「私心」が、皇統の弥栄を

願う「公心」を上回っているのだ。

 

安倍政権にも、民進党にも、皇統問題は期待できない。

皇統問題を投票の動機にするのは止めた方がいい。

 

むしろ安倍政権の危なさはTPPだ。

TPPで関税ゼロを目指すというだけでも狂人というべき

政策だが、「非関税障壁」まで認めていたら、日本の国柄は

崩壊してしまうかもしれない。

EUがバナナやキュウリが曲がっていることも許さないと

いう標準を強いて、イギリス国民がナンセンスだと反発

するのはよく分かる。

何が統一標準になるのかが問題なのだ。

 

グローバリズムよりローカリズムである。

ナショナリズムの基礎は「郷土愛(パトリオティズム)」

なのだ。パトリなきナショナリズムはあり得ない。

地域の特性を消滅させるTPPなら潰すべきなのだ。

だが民進党のときも、TPPには賛成した過去がある。

この問題は全国紙よりも、むしろ地方紙と連携して、地方

から攻め上って中央を倒す戦略が必要かもしれない。

 

何にしても安倍政権も野党も、欠陥だらけで支持できない。

投票に行かないという選択もある。

たとえそれが強固な投票基盤を持つ宗教団体やイデオロギー

組織に有利だとしても、「我々は代替案を持つが、それを

実現できる政党がいないために、批判勢力に回らざるを

得ない」という選択肢だってある。

あえてそこまで踏み込んで言っておこう。

 

こんなクソな選挙に乗ってしまってたまるか!

民主主義が成立するための「国民意識(ナショナリズム)」が

薄すぎる!

馬鹿の一票とわしの一票が平等なんて民主主義は、

アホらしくて笑ってしまうぜ!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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