ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2016.7.3 04:15日々の出来事

くだらない意見にも愛情をもって接するわし


日本社会はもはや中間層が分厚い社会ではない。

少し前まで森永卓郎が「年収300万円時代」と言っていたが、

今や年収100万円時代が到来しつつある。

これは当たり前のことで、グローバリズムは「底辺への競争」に

なるからだ。

世界の中で、最も賃金の安い労働者に合わせていくのが

グローバリズムである。

 

わしは、構造改革、新自由主義、グローバリズムの罠を延々と

警告してきたが、この流れが「やむを得ない」「時代の潮流」と

思い込む者がいて、マスコミもこれが主流である。

 

グローバリズムも、オートメーション化も、近代主義だが、

近代主義への懐疑を「啓蒙」していくことしか、わしに出来る

ことなどない。

『ゴーマニズム宣言』はそのためにあるのだし、わしが自分の

作家性を守るために、フィクションに力を入れている間は、

『ゴー宣』を描く機会が減る。

その分、「ゴー宣道場」の重要性は増すようになってきた。

それはマスコミにも、世間的にも、「熟議」の場が失われている

からである。

 

わしはナショナリズムを信じる者だから、「保護主義」に舵を

切るべきだと思っている。

グローバリズムの防波堤が国民には必要なのだ。

「絶対的貧困率」などを我々国民の指標にする必要など、一切

ない。

この国の基準で、国民が豊かになればいいのである。

中間層が分厚い社会を目指すべきなのだ。

 

いくら安倍政権の支持者や、新自由主義者や、グローバリストが、

日本の貧困は大したことはないと主張しようと、「将来不安」が

ある限り、個人消費は伸びないし、経済成長はない。

何年でも試してみればいい。「道半ば」が百年続くだけである。

 

1、食糧確保に不安がある6人に1人の子供たちがいる。

それはこの日本にふさわしくない。

 

2、住居と生活様式がとっくに崩壊していて、共同体が壊れて

いるがために孤立している者たちがいる。

介護殺人も増える一方だ。

この点に関しては、わしがアフリカへの支援金を打ち切った

理由でもある。

アフリカの貧困者の方が大家族で幸福だと知ったからだ。

 

3、家族形態や職業選択などに対する希望を、経済的理由で

諦めねばならぬ者がいる。

結婚できない男女が増えている、子供を産まない夫婦が増えて

いることからも明らかだ。

 

少子化が「貧困」のせいで起きているのは明らかで、収入が

増えて、子育てに対する環境が整えば、子供は2人、3人

欲しいと言う女性は大勢いる。

1人育てることだけで精いっぱいだから、2人目は諦めるという

女性を、わしは何人も知っている。

 

わしは必ずしも仮想敵を作ることがダメだとも思っていない。

ドナルド・トランプとボリス・ジョンソンを同じと見るのは、

反知性的だと思うが、実はドナルド・トランプの保護主義的な

揺り戻しは、アメリカ国民の庶民の感覚だろうと考えている。

民主主義を妄信する民には、扇動的な言動で振り向かせるのも、

国家の危機を救うひとつの方法だろう。

 

イギリスEU離脱が、失敗だったかのような理解しかできない

愚民が、わしに意見するのはおこがましい。

EUは幻想であり、必ず崩壊するのだ。

国民国家の時代に戻ることを直感できないような輩は、わしの

仮想敵にすべきだろう。

なにしろ圧倒的な少数派であるわしが、圧倒的な多数派と戦わ

ねばならないのだから。

仮想敵にするくらいのファイトがなければ、愚民を覚醒させる

ことはできない。

 

わしは「3年で日本を変える」と言ったが、それは不可能だった。

保守派がこれほどまでに馬鹿とは思わなかったのだ。

人をまだまだ信じすぎていたし、絶望が足りなかった。

いくらわしが扇動しても、人々が自らの首を絞める方を選んで

いくが、それはわしの責任ではない。

イラク戦争は失敗すると主張して、国家国民がイラク戦争を

支持する方向に行ったとしても、責任を取るのは政府であり、

国民だろう。

 

だがそれでも、政党からの誘いに乗って、一政治家になるより、

言論人でいた方が、小林よしのりは影響力が大きい、国家の

ためだと、いろんな人からアドバイスされたので、わしは信頼

できる人々の忠告に従うことにした。

信頼できる人の忠告になら、わしは大いに耳を貸すのだ。

 

だが、全然信頼できない人物がいる。

一旦、わしに傾倒し、「ゴー宣道場」に顔も見せた人物が、

「承認願望」を得られなかったために、アンチになっていく。

こういう例が多すぎる。

 

アンチになった元読者は、常々わしの足を引っ張ってやろうと

企んでいて、何かあれば必ず「カルト化している」と言い出す。

そのワンパターン化した「カルト化くん」は、『ゴー宣』を

描いている最中も、「ゴー宣道場」を始めてからも、絶えること

なく、次から次に発生した。

今頃「ゴー宣道場」はサリンでも撒く集団になっていなければ

ならないはずだが、今も健全すぎて困るくらいだ。

全国で「ゴー宣道場」をやろうと提案する者に、運動になる、

カルトになると、いちいち怯えて異を唱える。

 

しかし疑問なのは、なぜわしの考えに納得できない者は、

すみやかに離れてしまわないのだろう?

離婚した妻のことが忘れられず、いつまでも未練があって、

ネットで妻の行動に難癖つけてる男みたいで、情けなさすぎる。

本当は今もわしのことが好きならば、あの時自分は間違って

いましたと謝罪すればいいじゃないか。

仲間に入れてやらんでもないのに。

しかしわしって、男にも女にも愛され過ぎてしまって、本当に
困ってしまうなあ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

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