ゴー宣DOJO

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高森明勅
2016.7.12 01:00

民主主義イコール資本主義?

7月のゴー宣道場で、小林よしのり氏は民主主義とナショナリズムを
イコールで結んだ。

これに対し、東浩紀氏が民主主義イコール資本主義と主張。

ところが資本主義とナショナリズムは、決して等号では結べない。

資本主義は民族性や国境を超えて、
果てしなく拡大する傾向を本質的に
持つからだ。

まさに資本主義こそが、
ナショナリズムの対極にあるグローバリズム
を、
必然的に生み出した。

とすれば、小林論と東論は根本的に対立する。

にも拘らず、当日この点について十分、噛み合った議論は
なされなかった。

一体どちらが妥当なのか。

それとも、両者とは別の「正解」が隠されているのか。

あの場で、東氏から民主主義イコール資本主義との見解が
示されたこと自体は
、有益な成果。

その一方で、上述の対立が整理されないままになったのは、
今後への宿題の1つだ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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