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高森明勅
2016.9.12 01:00

日本教師塾の研修会

9月10日、第4期日本教師塾の第2回研修会。

テーマは「台湾」

先生方の研修でこのテーマは珍しいだろう。

最初に、同塾の運営を中心的に担っておられるK先生が、
台湾について10分ほど概説的な説明。

コンパクトで分かりやすい。
導入に相応しい、
興味を引き出す内容。

次にベテランのE先生が30分、道徳の科目に「八田與一」を
取り上げたモデル授業。

女性教師らしい優しい語り口。

話し方の“間”の取り方も絶妙。

思わず涙ぐむ参加者も。

八田與一も勿論立派だし、八田を何十年も慰霊し続けている
台湾の人たちも立派と思わせる組
み立て。

“他人(ひと)の役に立つ”という「幸せ」の形があることを、
この授業を受けた子供たちは気付くだろう。

その後、私が60分、2コマの講義。

柱を2つ用意した。

1つは「台湾は日本にとって最も近くて遠い国」。
もう1つは「
日本の統治が台湾に何をもたらしたか」。

1つ目は“近さ”をいくつかの視点から整理。

(1)地理的な距離。
(2)人的な構成。
(3)歴史的な経過。
(4)政治体制と価値観。
5)国民性。
(6)文明史的な共通性。
(7)
安全保障上の重要性。
(8)身近なエピソードから。

私としては(6)が特にオリジナルな観点と自負している。

多くの参加者には初めての知識が多く、
特に(7)
については全く盲点だったらしい。

逆に、これまでずっと参加してきた幹部自衛官は、
安全保障の観点以外から余り台湾について考えたことが
なかったと
か。

“遠さ”については2点のみ指摘した。

(1)政治・外交的な距離。
(2)国民の多くが観光地として以外、
無知無関心である現状。
この1つ目の柱に多く時間を費やし、
2コマ目に大きく食い込んだ。

なので、2つ目の柱は客観的なデータを中心に駆け足に
なってしまった。
その上やや時間超過。
申し訳ない。
でも終始笑いは絶えなかった。

最後は参加者同士の意見交換と感想文を書く時間。

あっという間に4時間ほどが過ぎた。

その後、懇親会に招かれ、若い先生方と楽しく歓談した。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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