ゴー宣ネット道場

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倉持麟太郎
2016.10.3 05:19

ご挨拶

皆様、この度ゴー宣道場に”師範”として加入させていただきました、弁護士の倉持麟太郎でございます。
ブログ等ネット上に自身のページを持ち発信することが初めて(サイバースペース(死語?)への懐疑感)、かつ、”師範”としての奥義の開陳という一方的自己妄想プレッシャー、により、ページ開設にもかかわらず、「一発目何書いたらいいんだ」と逡巡しており、記事執筆が遅れました。泉美師範に「挨拶でいいからとりあえず書けや」と乱暴に肩を押されて、ご挨拶を書いております。

今後、かなり徒然なるままに、思ったことを書いてみんとて書くなり、というつもりですが、自己紹介をちらっといたします。

大学在学中は、憲法や法哲学に没頭していました(小林節研究会と駒村圭吾研究会に在籍するという「二重国籍」、いや、どちらかは学問的な研究はしていないから研究会ではないか)が、駒村圭吾先生に、「おまえ、実務家なったら」と、研究者の才能がないことを見抜いていただき、司法試験?弁護士になりました。2012年より弁護士をしております。

日常的には一般企業法務がほとんど(交通事故や離婚・相続ももちろんやります)で、憲法関連の仕事は個人的な業務として行っております。最近はどちらが本業かよくわからないので、本業などという言葉を使うのはやめました。

さて、ゴー宣道場とのご縁は、私がコメンテーターをしております、朝の情報番組『モーニングクロス』@東京MXにて、泉美師範とご一緒したときに、私が「憲法改正するなら9条改正からだ。現在の自衛隊の存在だけは認めておいて、集団的自衛権はダメという「立憲主義守れ」は欺瞞。立憲主義守るなら9条改正から。これを認められないなら論理的な死だ!」(かなり雑なまとめ)と発言したのを見ていてくださって、生前退位についての議論もあいまって、泉美師範と意気投合したのでした。
そこで、泉美師範に「今度ゴー宣道場傍聴にいきます」と言ったら、「登壇でよろしくとのことでした」と言われ、私が「はい」という、かなり社会的相当性を逸脱したやりとりのもと、今にいたるわけであります。

現在の日本(世界もそうかもしれませんが、空気を直接吸ってないのでとりあえず日本)は、あらゆる意味で分断されています。言論フォーラムはラベリングと誤導で窒息気味。
これは、端的に我々、そして人々が「楽をしている」からです。この人間社会はもっと面倒くさいし、コストがかかるもの。自分とまったく価値観が違う人間と共存することを想定された我々「個人」は、まったく受け入れられないような自分と相反する価値観をもつ人間とも「やせ我慢」をして対話せねばなりません。「やせ我慢」は、立憲主義のキーワードであり、これは、保守もリベラルも両陣営に欠けている視点です。
現代社会において、人々は、この「個人」に課された「面倒くささ」から逃げ続けています。逃げ続けた結果作り上げた架空のユートピアは自分たちにしか見えない心地よい価値観のみの気持ち良いパラレルワールドです。ここでは批判的言説は抹殺されるか、無視されるため、言論の切磋は原理的に回避され、真の意味での思想の自由市場で勝ち残るような“逞しい”言論など生まれません。“立憲主義を取り戻す”などと掲げていた自称「リベラル」勢力が、本来の立憲的世界とはまったく異質の、ある種浄化された画一的価値観しか存在しない非立憲的パラレルワールドを作り上げ、その中で自家撞着を繰り返し、慰めあい、なれ合っていたことは、まさに、自身が主張する立憲的価値を根本から腐食させ、自壊させていたものであることを指摘しなくてはいけません。
一方で、「保守」と呼ばれる人々の中でも、非常に特殊な考え方を前提としなければ共有不可能な勢力が、一部声高に言論を誤導していることは明らかでしょう。天皇の生前退位に関する議論や、憲法改正についての議論をみれば一目瞭然です。彼らにはロジカルな共通言語がありません。
このようなパラレルワールドを超えた本当のリアリズムの中で、私の世代だからこそできる闊達な議論をしていきたいと思っております。

ご挨拶として「こんにちは」だけ言って、松坂大輔の久々の日本登板とロジェストヴェンスキーのチャイコフスキーについて語ろうと思ったのに、硬めの文章になってしまいました。

ではでは、"Rin"sanity time スタートです

倉持麟太郎

慶応義塾⼤学法学部卒業、 中央⼤学法科⼤学院修了 2012年弁護⼠登録 (第⼆東京弁護⼠会)
日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。東京MX「モーニングクロ ス」レギュラーコメンテーター、。2015年衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考⼈として意⾒陳述、同年World forum for Democracy (欧州評議会主催)にてSpeakerとして参加。2017年度アメリカ国務省International Visitor Leadership Program(IVLP)招聘、朝日新聞言論サイトWEBRONZAレギュラー執筆等、幅広く活動中。

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