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小林よしのり
2016.10.12 07:27メディア

伊藤智永氏の論考に賛成する


サンデー毎日の伊藤智永氏の論考は素晴らしい。

ほとんどわしの考えに近い。

ただ一点、天皇制という言葉は共産党が作った言葉だから、

坂本多加雄氏が「天皇制」ではなく「天皇制度」と呼ぶべき

と主張していたという記述には、抵抗があった。

 

わしもそのように『天皇論』で描いていたのだが、実際に

普段「論」として述べたり記述したりするときには難しい。

 

そもそも「天皇制」はダメで「天皇制度」はいいというのは

ナンセンスである。

「制」と「制度」とはどう違うのか、聴いてる人、読む人に、

どう説明するのだ?

 

わしは出来る限り「皇室」と呼ぼうとしてきたが、「憲法の

枠の中で制度として機能する天皇」を指し示すためには、

「天皇制」と言った方が伝わりやすい。

 

共産党の意味合いを離れて、「天皇制」と使ってもいいじゃ

ないか。

言葉の使用法に目くじら立てると、皇室の問題に関しては、

一般国民が話題にしたくないタブーになってしまう。

 

今でも皇室用語だけ覚えたネトウヨが、「天皇制と言うな」

「天皇と言うな」「今上と言うな」「雅子さまと言うな」と

言葉狩りばっかりしている。

 

ともかく「天皇の象徴性は絶えず更新し続けなければ

ならない」という伊藤智永氏の考えには全面的に賛成で、

わしもこの考え方に基づき、『天皇論』の改訂版を準備

しているのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: 「『コロナ論』が炙り出したもの」

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