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高森明勅
2016.11.17 01:00

特例法、躓いた?

朝日新聞(11月16日付朝刊)が面白い記事を載せている。

ご譲位を巡る有識者会議のこれまでのヒアリングで、
対象者11人の中で特例法をそのまま支持したのは、
元内閣官房副長官の石原信雄氏ただ1人。

条件付き容認も2人しかいなかったという事実を紹介している。

実は私もブログで取り上げるつもりだった。

政府として、陛下のご譲位自体を認めないという選択肢は、
さすがにあり得ない。

国民から孤立した一握りの「反逆者」たちがどんなゴタクを
並べようと、それはない。

となると、皇室典範改正という王道か、特例法という邪道か。

その二者択一。

国民の多数は、健全に典範改正を求めている。

それを、何とか有識者会議で特例法へと誘導したかった、
というのが政府の本音だろう。

ところが、そうは問屋が卸してくれそうにない。

この後、ヒアリングに応じるのは憲法学者や皇室法の専門家5人。

これまでの発言から特例法を明確に支持するだろうと見られるのは

元最高裁判事の園部逸夫氏。

これに対し、憲法学者の百地章氏と八木秀次氏は否定的だろう。

あとは東大憲法学・
京大憲法学それぞれの正統を受け継ぐ
高橋和之氏と大石眞氏の2人
がどんな立場を取るか。

記事は次のように締め括っている。

世論の理解が深まらないまま特例法に限定して法整備を
進めていけ
ば、世論の反発を招きかねない。
政権内には『
報道各社の世論調査では特例法の支持は2割前後。
皇室典範の改正が6、7割なのだから、皇室典範を改正しても
いいのではないか』(首相周辺)
との声も出始めている」

特例法は大きく躓こうとしている。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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