ゴー宣ネット道場

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高森明勅
2016.12.5 01:00

『宗教問題』で青木理氏と対談

季刊『宗教問題』16号でジャーナリストの青木理氏と対談した。

題して「神社本庁、日本会議、安倍政権を問う」。

見出しだけ掲げておく。

「神社界と日本会議」
神社界の規模は小さい」
「政界への影響力は限定的」
限界がある神社の政治活動」
「戦前回帰を望んでいるのか」
安倍政権は保守なのか」
「戦後レジームを“保守”している」

これだけで、既に読んだ気になられても困るけど。

同誌に古谷経衡氏の
「保守のベールから透けて見える幸福の科学の“
反国家”的な顔」
という文章が載っている。

これを読むと、いきなり私の名前が出てくる。

かなり前に、幸福の科学が立ち上げた「幸福実現党」の幹部たちと、
さるCS番組で討論した時のことを、数ページにわたって紹介している
のだ。

懐かしい。

幸福の科学の大川隆法総裁が、
自分の憲法草案を新聞の全面広告で
公表したことがある。

その内容が余りにも酷過ぎたので、CS番組の「高森アイズ」
というコーナーで、確か3回連続で批判した。

それに彼らが反応して急遽、討論番組が組まれたのだった。

実現党側は、東大を出て経産省のキャリア官僚をやっていたり、
慶應の大学院で憲法学を専攻したりというメンバー4人。

当方は文芸評論家の富岡幸一郎氏とジャーナリストの西村幸祐氏、
それに私の3人。

実現党サイドは「司会がアンチ幸福の科学だから4対3で公平」
と言っていた。

冒頭、私が「大川氏本人が来なくて残念」と(私としては珍しく!

相手を挑発し、とにかくコテンパンにやっつけた記憶がある
あくまでも私の記憶では、だが)。

古谷氏の感想はこうだ。

「(独立系CS放送局)チャンネル桜は2004年に開局したが、
結論から言えばこの3時間におよぶ討論番組は、同局の歴史の中でも
白眉な内容といえた。
まったくかみ合わない議論と高森の演説で終始し、最終的には
司会の)水島(総)がHS(幸福の科学)の教義の『トンデモ性』
を指摘して終わるというもので、現在でもネット動画サイト…
で公開されているから、時間があれば一見の価値はある」と。

これは褒めているのか、貶しているのか。

興味深いのは、その後の展開。

「にわかに発生したHS党(幸福実現党)と保守界隈の衝突(?)は、
これが最初で最後である。
以来HSおよびHS党は対立勢力との討論会や議論を極力忌避し、
選挙と自前の宣伝戦に集中していく」。

へー、ちっとも知らなかった

あの時は、まだ幸福実現党の無力さがバレていない時点。

やたら経済力がある連中という印象だった。

そういう得体の知れない勢力が、天皇を国民統合の中心から外し、
独裁的な権力を持つ大統領(大川氏本人?)が、権威も独占する
体制を目指す憲法草案を打ち出した。

だから、この連中をのさばらせてはいけないと感じて、
自分のコーナーで徹底的に批判したのだ。

討論番組は、その延長線上。

だから、(私としては珍しく!)とにかく相手を“潰す”為の議論を
やった。

彼らも「絶対に負けられない」と考えていたのだろう。

討論に加わらないメンバーを数人、スタジオに入れ、
我々の後ろに座らせて「岡目八目」
的にこちらの主張の隙を探らせた。

ご苦労な事に、休憩の度に幹部らとその者たちが議論の組み立てを
打ち合わせ、
何とか反撃の機会を掴もうとした(だから3対4どころ
か、
7か8)。

でも結局、全く無駄に終わった。

どうやら、それが彼らの“トラウマ”になったようだ。

早いうちに「叩いて」良かったのか。

まぁ、私にとっては昔々の思い出だ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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