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笹幸恵
2016.12.7 03:12

読売新聞「揺れる退位」

昨日の読売新聞に「揺れる退位」(1)という

記事が載っていた。

有識者会議による専門家のヒアリングが終わり、

そのまとめと今後を展望するという記事。

 

記事では、“象徴天皇の役割を明確にすることが

議論の出発点になる“として、ヒアリングでは

「日本国憲法における天皇の役割をどう考えるか」という

質問項目を最初に設けたという。

そして、

 

憲法に定めのない「象徴の務め」を

天皇の役割と位置づけるか否かが、退位の賛否を判断する

ポイントになった。

と指摘している。

実際に専門家の意見を見てみると、

「祭祀」「祈り」を重視する(=象徴としての務めを
評価していない)
人々が、

高齢による退位に反対している。

 

ちょっと整理してみました。

(名前→憲法下の天皇の役割→天皇の退位について)

平川祐弘氏(東大名誉教授)→続くこと、祈ること→反対。摂政を置け

大原康男氏(國學院大名誉教授)→存在の継続そのもの→反対。摂政を置け

渡部昇一氏(上智大名誉教授)→国民のために祈ること→反対。摂政を置け

笠原英彦氏(慶應大教授)→国民の統合と権威→慎重であるべき

櫻井よしこ氏(ジャーナリスト)→祭祀が重要→反対。摂政を置け

八木秀次氏(麗澤大教授)→祭り主として存在することに意義がある→退位完全否定

政治問題化しているので生前退位の制度そのものについて見送るという

意見を出したのは、

今谷明氏(帝京大特任教授)→存在自体が重大→かなり困難

 

この方々は8月8日の天皇陛下のお言葉をいったいどのように

聞いたのか、今までの陛下の在り方をどのように見ていたのか、

あらためて首をかしげてしまう。

 

記事では、こんなふうに書かれていた。

「天皇は祈るだけで他に何もしなくてよい」

「存在するだけでありがたい存在」といった主張は、

有識者側も一定の想定はしていたが、「憲法上の役割」を

聞く質問に耳を貸さず、持論を繰り返す専門家が相次いだことは、

想定を超えていた。

 

読売新聞でもこう書くくらいだから、

相当にひどかったのではないだろうか。

また、これが有識者会議の誰か(あるいは皆?)の

率直な感想なのだとしたら、「結論ありき」ではない

真摯な論点の抽出を望んでいたのだと思いたい。

 

有識者会議・座長代理の御厨貴氏は、

「われわれとしては、『賛成と反対が何対何』という

受け止め方はしていない。何対何というのはわかりやすいが

間違えやすい。とにかく論点が平台に乗ったので、これから議論していきたい」

とヒアリング終了後に述べている。

 

今日から、有識者会議は論点整理のとりまとめの議論を開始するようです。

要注目!

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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