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高森明勅
2016.12.9 07:41

雅子妃殿下のご快癒を祈り上げる

12月9日は皇太子妃雅子殿下の53歳のお誕生日。

心からお祝い申し上げる。

妃殿下には近来、ご快復のご様子が拝され、有難く喜ばしい。

特に、4月3日の神武天皇2600年式年祭に当たり、皇霊殿にて
ご立派に皇后陛下のご名代を務められた折の印象が、
鮮やかだ。

言論人の一部に、皇室のご公務にも祭祀にも無知でその上、
奇妙な劣等感を抱いている者がいて、妃殿下に無礼極まる悪罵を
投げつけたことが、これ迄にあった。

同じ国民として慚愧に堪えない。

皇室のご公務は(憲法に規定がある天皇の国事行為を除き)
国民の要望に皇室のご厚意でお応え下さっているもの。

それに、ご療養中の妃殿下がお出ましになれない場面があるからと
言って、
不足を申し立てるのは本末転倒。

付け上がるのもいい加減にすべきだ。

また皇室祭祀の本義はあくまでも「天皇の」祭祀。

その他の皇族の参列は(皇太子を除き)二義的なものだ。

かつご当事者たる天皇陛下におかれても(
明治天皇の実例などを
顧みても)、そのご健康、ご体調が最優先。

当たり前だ。

にも拘らず、ご療養中の妃殿下が祭祀にお出ましになれないのを
「皇室の危機」
などと大騒ぎした愚か者までいた。

いくら無知とはいえ、非礼も甚だしい。

そうした雅子妃殿下への心ないバッシングに狂奔した連中は、
この度の天皇陛下の「お言葉」にも揃って背を向けようとしている。

この者共は、うわべは皇室を敬愛するポーズを取っていた。

だが、今回ハッキリその化けの皮が剥げた。

妃殿下のご快復の進み具合は、ご発表の「ご感想」
からも明らかに
拝される。

振り返ると、平成15年にはそれまでの記者会見が中止されたばかり
か、「
ご感想」のご発表もなかった。

そこまで深刻な状態だった。

翌16年のご感想には
今年の誕生日をこうして迎えることができますことを何よりも
あり
がたいことと思っています」、
17年にも
今年の誕生日をこうして無事に迎えることができますことを
たいへ
んありがたく思っております」
という、
悲愴なお言葉が綴られていた。

その後の「ご感想」を年毎に辿ると、近年の確かなご快復ぶりを
拝し得る。

8月8日の天皇陛下のお言葉については
「厳粛な思いで拝見し、
陛下のお気持ちを重く受け止めております」
と述べておられる。

これは、ご自身が「皇后」となられることへのご覚悟を、
静かに披瀝されたのに他ならないだろう。

これからも不逞な輩が跳梁する恐れは
消えない。

心ある国民は一致結束し、力を尽くして雅子妃殿下を
お守り申し上げねばならない。

改めて妃殿下のご快癒を祈り奉る。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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