ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2016.12.12 03:27ゴー宣道場

「人物の魅力」か「思想の近似性」か?


今年最後の「ゴー宣道場」は優雅な刺激をもたらす3時間だった。

なんといっても三浦瑠麗さんの気合いの入った夜会巻き風の

ヘアスタイルとエレガントなワンピース姿を見て、わしは

それだけで感謝してしまった。

今まで「朝ナマ」で見たどの三浦さんより綺麗だった。

 

議論の中身はもちろん面白かったし、勉強になったのだが、

わしは三浦さんの装いに感激してしまっていた。

彼女は「ゴー宣道場」に対して、最大限の敬意を表してくれている。

それだけで満足してもいいではないか。

 

例え国の命運を決する考え方の違いはあっても、そこを超える

「人」の魅力はやはりある。

わしは三浦さんの故郷が福岡の宗像神社の付近だと初めて知った。

さらにリベラルを自称しているのに「主人」とさらりと言っている

慣習への無理のない適用性も意外だった。

 

三浦瑠麗の人柄が見えてきたことが大収穫だった。

あらためて「思想の違い」と「人の魅力」の評価のバランスを

考えてしまった。

どちらか一方をとれと言われたら、「人の魅力」をとるのか?

「思想の近似」をとるのか?

 

例えば右派論壇にせよ、左派論壇にせよ、「人の魅力」より

「思想の近似」で個人の魅力を帳消しにして集結してしまって

いる。

実にくだらない光景だとわしは思う。

どこを切っても金太郎飴みたいに、同じ主張を述べるコピペ

軍団の何が楽しいのか全然分からない。

 

わしは漫画家として、「人の魅力」をとるべきなのだろう。

イデオロギーの一致で終結するのは、バカバカしい。

だが、わしは子供が笑顔で暮らせる社会にしたいという素朴な

願いがある。

庶民が平凡に生きていける社会を取り戻したいという思いが

ある。

魅力ある人物でも、その阻害要因になる人物なら斬って捨てる

覚悟もしておかねばならない。

なかなか苦しい立場ではある。

 

それにしても三浦瑠麗さんは綺麗だった。

「ゴー宣道場」に来てくれてありがとう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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第116回 令和6年 4/20 SAT
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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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