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高森明勅
2017.1.8 01:00

三浦瑠麗氏と皇室

国際政治学者の三浦瑠麗氏の業績は、失礼ながら殆ど知らない。

これまで何度か、議論の場でご一緒しただけ。

だが、皇室への自然な敬意の“淡い気配”を、そこはかとなく
感じていた。

先頃、その理由が分かった。

三浦氏の高祖母が明治天皇の乳母の1人で、
その子の曾祖父は明治天皇の乳(ち)兄弟だった。

同氏の母方の祖母は、その事実を誇りにし、
天皇に親近感があったらしい。

氏は幼い頃、その話を祖母から直接、聞いていた。

その上、ご本人も小学生の頃から和歌に打ち込み、
歌会始で発表される天皇陛下の御製や皇后陛下の御歌を、
丁寧に読んで来たという。

その辺の底の浅い「保守」論客とは、ベースが違う。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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