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高森明勅
2017.1.19 00:00

藤田宙靖氏の「特別法」論

朝日新聞(1月18日付朝刊)に元最高裁判事で
東北大学名誉教授の藤田宙靖氏の「
退位のルール」を巡る
インタビュー記事が載っている。

この種の記事では最も良質だろう。

例えば昨年8月8日のお言葉について。

憲法が禁じる天皇の国政への関与につながりかねないとの
批判もあ
りますが、そのようにとらえるのは法理論的には全く
筋違いというべきです」
と。

しかし、

「『陛下が辞めたいとおっしゃるから、一代限りで退位を認める』
という、
いま政府や有識者会議がやろうとしているルール不在の
議論では…
お言葉と政治が直接結びついてしまいます」

と警鐘を鳴らす。

憲法によって、天皇は国民統合の象徴と位置づけられました。
しかし、象徴の地位にある者が何をすべきかの明確な定めはなく、
陛下は自らそれを探り、判断し、実行しなければならなかったのです。
ある法的地位にあることに伴う必然的な行動でした。
それを、
憲法は何も要請していないのに勝手に仕事を広げていった
などと批
判はできません」

まさに正論。

拙著『天皇「生前退位」の真実』第3章の内容と軌を一にする。

藤田氏が一番強調するのは、次の一点。

退位を可能にする法律は
「必ず、今後の天皇にも適用されうる法的ルールを定めたもの
でなければならない」
かりに特別法が、『今上天皇が何年何月何日に退位する』といった
内容の規定にとどまる場合、
憲法の趣旨に反するものとして、
違憲の疑いが生じると思います」
「退位に至る陛下固有の事情を説明した後に『よって退位する』
という構成の特別法にするとの報道がありました。
しかし、
そのような『歴史の叙述』は『ルールの設定』
ではありません」
一々、的を射ている。

では、具体的にどのような「ルールの設定」が考えられるのか。

「欠かせないのは
1,天皇の退位の意思
2,高齢・健康など象徴としての務めを果たすことが困難な客観的事情
3,その事情の存在を認めるための皇室会議などの手続きです。
このほか、
4,皇嗣(跡継ぎ)
の年齢など皇位継承の準備が整っていることも
考慮されるべきでし
ょう」

これらは実質的に、かねて私が提案してきた要件とほぼ重なる。

私も勿論、2,客観的事情を無視しているのではない。

私の改正案では、皇室会議で判断するべきこととして、
そこに含ませている。

更に、現時点で予測し難い事情が生じた場合にも、
柔軟に対応出来るように、具体的な限定を敢えて外した。

それはとも
あれ、藤田氏は恒久的な「ルールの設定」を
徹底的に重視される。

全く同意。

ところが、何故か皇室典範の改正ではなく、
“特別法”での対応を考えておられる。

恒久的なルールについて、「特別法でも可能であろう」
特別法で定めることが難しいとは思えません」と。

不思議だ。

そうした恒久的ルールを設定するのなら、
一般法である皇室典範の改正で対応するのが筋ではないか。

上記ルールも特別法に書き込むのであれば、
少なくとも退位については、典範を改正する場合と全く同じ条文を
用意することになろう。

立法手続きも無論、同じ。

にも拘らず、どうして典範改正の王道を避けて、
わざわざ特別法によろうとするのか。

藤田氏は
「憲法がいう『皇室典範』とは一種のカテゴリーであって、
特別法やそれ以外の付属法令を含めたものをさすとの理解も
不可能
ではありません。
また…個別事例に限った立法…も、
平等原則など憲法がほかに
定める規範に抵触しない限り、
対象が個別的であるからといって、
そのことだけから違憲だとは言えない」

と懸命に釈明される。

しかし、そのような釈明がことさら必要とされること自体、
尊厳であるべき皇位の継承には相応しくない。

皇室典範の改正ではなく、敢えて特別法で対応すべき、
又はしなければならない理由は何か。

残念ながら藤田氏は一切、説明しておられない。

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「大御心か?権力か?」

平成29年2月12日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

212日(日曜)の「ゴー宣道場」は、

『大御心か?権力か?』と題して、

「生前退位(譲位)」の議論をさらに盛り上げます。

 

ゲストに民進党の細野豪志議員山尾志桜里議員

迎え、大御心に沿う譲位を実現する方法を話し合います。

 

現在、民進党と共産党が譲位は「皇室典範改正」によるべき

と主張しています。

王道を歩むなら党派性は関係ない!

頭山満のように、わしは人格で評価するつもりです。

 

民進党の党勢の復活も、「尊皇心こそが真正保守」という旗を

掲げることにあると、わしは思っています。

細野議員山尾議員の人柄と覚悟を、「ゴー宣道場」に

参加してぜひ知ってほしい。

 

大御心を踏みにじり、権力を盤石にすることの危険性を、

「ゴー宣道場」で大いに議論しましょう。

応募締め切りは21日(水曜)です。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
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当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成29年2/1(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

次回の開催予定

第93回

第93回 令和2年 11/8 SUN
14:00

テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

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