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小林よしのり
2017.1.20 04:10メディア

東京新聞は「権力のポチ」ではない


最近、東京新聞が面白い。

119日「英国はどこへ行くのか」という見出しで

社説を書いている。

イギリスがEU市場に残留するということは、移民の

流入を認めなければならない、移民に自国民と同様の

手厚い社会保障を適用しなければならないと、

この社説は正直に解説する。

 

EU法によって英国民ではなくEU市民となることを

一方的に迫られるのである」とも書いている。

イギリスは主権回復の道を選んだのだ。

 

特にこの社説で驚いたのは、「自由貿易は「善」、保護主義は

「悪」とする新自由主義経済を謳歌してきたのが米英両国だ。

そこでいち早く揺り戻しが起こった意味を考えるべきだろう」

と書いていることだ。

この態度は、朝日新聞とも、産経新聞とも違う。

 

「行き過ぎたグローバル化は格差を生み、先進国の賃金を

下げ、雇用を奪った」と正確に書いている。

 

「賃金水準や雇用の安定化を図る合理的な保護主義があって

いいのではないか」とまで踏み込んで書いているのだから

素晴らしい。

 

毎日新聞などやめて、東京新聞を取るべきでしょう。

歴史認識や憲法・国防では左翼っぽいが、その他の問題では、

うなずくことが大変多い。

他のどの新聞とも違うのは「権力のポチ」ではないという

特色である。

これはメディアの最も重要な価値なのだ。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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