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高森明勅
2017.1.23 02:26

呆れ果てる有識者会議の論点整理

産経新聞(1月23日付)一面トップは
「譲位『一代限り』にじむ 有識者会議、論点整理、全容判明」
という記事。

結論は明示せず」と。

今更、結論をぼかしても底意は丸見え。

そもそも、会議設置前から結論は「一代限り」と決まっていた。

とんだ猿芝居。

そのことを隠しもしなかった。

予想に違わずと言うか、予想以上にお粗末極まる
「論点整理」
が出来上がったようだ。

譲位の恒久制度化の「課題」(難点)として
主に次のような諸点が挙げられたという。

1、社会情勢や国民意識など天皇を取り巻く状況も変わり得るので、
その時代において譲位の是非を判断するのが望ましい。
何とも無責任。
そんな言い分が通用するなら、
あらゆる事柄について
恒久制度化は不可能になる。
逃げ口上としてもレベルが低過ぎる。
そもそも高齢化の現実を前に、譲位も“可能になる”
恒久制度を作ることが求められているのであって、
将来の全ての天皇が必ず譲位“しなければならない”制度など、
誰も想定していない。
選択肢を増やしておく方が、
社会情勢や国民意識の変化に
よりしなやかに対応出来る。
当たり前。
また、たとえ「一代限り」でも、一旦譲位の“先例”
を開きながら
「恒久的なルール」を作らなければ、私がかねて警告して来た
ルールなき先例化」になり、強制退位や恣意的な退位を
防げなくなる。
尊厳なるべき皇位の継承にポピュリズムが混入し得ることにもなる

「その時の国民がその時の天皇を取り巻く状況を踏まえて、
退位の是非を判断することが望ましい」なら、それを可能にする
恒久制度を作れば良いだけのこと(
しかし同会議は、「その時の国民
が…判断することが望ましい」
として、天皇ご自身のご意向を頭から
無視するつもりか!)

2、将来の全ての天皇を対象とした個別的・具体的要件を
規定することは困難。
→無知無能を露呈している。
先生、答案が書けません」と言っているに等しい。
0点。
今後、
学生の答案に「この設問に個別的・具体的解答を与えることは
困難である」というのが流行るかも。
私の提案なら百年後も適用可能。
強制退位を避けたいなら、
ご本人の意思を前提とする必要があり
(要件1)、
恣意的な退位を防ぐには、皇室会議の介在が避けられず
(要件2)
、皇位の安定的継承を求めるなら、皇嗣が成年に達して
いなければならない(要件3)。
これらの3要件は、様々な状況の変化にも対応でき、
予想し
得る「将来の全ての天皇」に適用可能だ。

これが模範解答。

3、世論や時の政権の圧力により、不本意ながら
天皇が譲位の意思を表明させられることも否定できな
い。
→そのような世論や政権の圧力が存在する場合、“防波堤”
となる
恒久制度がなく、
政権の意のままになる特例法だけで対処するなら
一層、危うい。

典型的な「ブーメラン」!

4、職務遂行能力を譲位の要件にすることは
象徴の公務ができない天皇は辞めるべきだ」とする能力主義になり、
世襲制と相いれない。
世界中の君主国で、高齢による衰えを理由とした譲位は、
ごく普通に行われている。
だが、
それが理由で世襲制が揺らいだ例はない。
また、それを一々「
能力主義」の採用などと、目くじらを立てた話も
聞かない。
ご本人がそろそろ無理だと感じられて、客観的にもそれが妥当と
判断された場合、
跡継ぎもちゃんといらっしゃるなら交代して
戴きましょう、
というだけの話。

そもそも、職務遂行能力を客観的に定義したり、判断するのは困難。

だから、それを譲位の要件に加えることもない。

それにしても不審なのは、「能力主義」批判をしている同じ人物が、
ごく最近までご療養中の雅子妃殿下に対して、「仕事をしていない」
などとバッシングを繰り返していた事実だ。

これをどう理解すべきなのか。

5、「崩御」を原則としている現行制度を大きく見直すことになる。
→???
高齢化が進む中で「国民統合の象徴」
の地位を安定的に受け継いで
いくには「『崩御』
を原則としている現行制度を大きく見直す」
必要があるからこそ、
天皇陛下は異例のビデオメッセージという形で、
敢えて全ての国民に呼び掛けられた。

また、それを拝して、圧倒的多数の国民も「見直すべきだ」と
直ちに理解した。

その上で、有識者会議も設置されたのではなかったのか。

もはや呆れ果てて言葉もない。

ここまで酷いレベルになるとは、さすがに予想出来なかった。

馬鹿がうつらない内に筆を措くことにする。

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「大御心か?権力か?」

平成29年2月12日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

212日(日曜)の「ゴー宣道場」は、

『大御心か?権力か?』と題して、

「生前退位(譲位)」の議論をさらに盛り上げます。

 

ゲストに民進党の細野豪志議員山尾志桜里議員

迎え、大御心に沿う譲位を実現する方法を話し合います。

 

現在、民進党と共産党が譲位は「皇室典範改正」によるべき

と主張しています。

王道を歩むなら党派性は関係ない!

頭山満のように、わしは人格で評価するつもりです。

 

民進党の党勢の復活も、「尊皇心こそが真正保守」という旗を

掲げることにあると、わしは思っています。

細野議員山尾議員の人柄と覚悟を、「ゴー宣道場」に

参加してぜひ知ってほしい。

 

大御心を踏みにじり、権力を盤石にすることの危険性を、

「ゴー宣道場」で大いに議論しましょう。

応募締め切りは21日(水曜)です。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
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上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
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当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

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応募〆切 は 平成29年2/1(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

次回の開催予定

第94回

第94回 令和2年 12/6 SUN
14:00

テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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