ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2017.2.4 00:45日々の出来事

「至誠」を貫く「個」はいないのか?


日曜朝の爆笑問題の番組から誘いがあったが、これは

さすがに無理だろう。

天皇陛下の願いを叶えるために活動しているときに、

自分の言論をオチャラケに見えるような印象にしては

いけない。

 

橋下羽鳥の番組はなかなか微妙で、議論のための議論、

ゲームとしての対決色、口喧嘩を娯楽にする感覚があって、

普通なら出ない。

だが、「保護主義」と「天皇退位」について語れると思い、

出演OKした。

保護主義だけで時間切れになったのは失敗だったが。

 

そもそも最近は、自由貿易は「正義」とされており、

グローバリズムは「歴史の必然」とされている。

三浦瑠璃も東浩紀も朝日新聞も産経新聞もテレビマスコミも、

すべてグローバリズム正義なのだ。

 

テレビの地上波で「保護主義擁護」の発言をしたのは、

恐らくわしが初めてだろう。

今までにこんなことは何度もあった。

 

誰もがオウム真理教を安全な宗教だと見ている中で、

犯罪性を指摘したら、暗殺計画まで立てられた。

 

自虐史観の全体主義の中で、慰安婦問題の怪しさを指摘して、

悪人にされる苦労も味わった。

 

『戦争論』を描いて、悪の根源だと忌み嫌われた。

 

イラク戦争は失敗すると主張して、エセ保守論壇やネトウヨ

から総攻撃された。

 

女性・女系天皇を認めたら、エセ保守論壇やネトウヨから

猛バッシングされた。

 

アベノミクスの金融緩和は「トリクルダウン」しないと、

真っ先に主張して相手にされなかった。

 

そして今、保護主義は必要だと、地上波に乗せたのである。

 

橋下羽鳥の番組は、どんな編集をするのかも分からないが、

とりあえず「グローバリズム否定」、「保護主義肯定」の発言

を地上波でやったのである。

ここから始まるのだ。

誰か蛮勇をふるえる者がいなければ、洗脳された民の

「空気」を崩壊させることはできない。

 

わしの読者の中に、橋下の番組に出るのはやめろと

えらそうに忠告する者がいるが、一体何様なのか?

百戦錬磨のわしに忠告するより、自分が戦えばいいではないか。

 

そもそも橋下徹と戦うつもりも全然ない。

地上波で主張できるチャンスを逃さないだけだ。

 

「至誠にして動かざるものは未だこれ有らざるなり」と

いう言葉がある。

わしの主張は「至誠」である。私欲は一切ない。

 

商売で描いてるじゃないかと言う馬鹿がいるが、商業主義で

勝てない言論や主張は世の中に浸透しないではないか!

私欲優先なら自宅に籠って描いてるのが一番儲かる。

一発ヒットを出したら億入って来るから、わしの一日は

1000万円だと、いつも思って暮らしている。

テレビなんか出たって10万か20万くらいにしかならない。

スタッフを抱える社長にとっては大損だ。

でも「至誠」で動かさねばならぬ時は、外出するしかない

だろう。

 

他にそんな蛮勇をふるえる者がいたら、そいつに任す。

知名度と蛮勇、この二つがふるえる者が、わししかいない

から、使命感でやってるだけだ。

 

臆病者ばっかりで、うんざりする。

空気に同調しないで、個を貫ける奴はいないのだろうか?

 

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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