ゴー宣ネット道場

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高森明勅
2017.3.25 00:00

「皇太子」か、「皇太弟」か

3月22日、何だか看板が気の毒な有識者会議で
4人の外部「
専門家」を呼んでヒアリング。

老年医学の専門家が
老化に伴う自立度や様々な機能の変化は、個人差があって多様」
と指摘されたのは、私が素人考えで思っていた通りで、心強い。

他の3人が、ご譲位後の称号は「太上天皇」とされたのも、
当然のことながら結構だった。

しかし秋篠宮殿下の称号について、3人のうち2人が
「皇太子」としたのは首をかしげる。

どうもその2人は皇室典範を読んでいないのではないか。

第8条にこうある。

「皇嗣たる皇子を皇太子という。
皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫という」と。

これを読むと、典範は「皇嗣」(皇位継承順位第1位の方)
という概念と「皇太子」という概念を厳格に“区別”している。

皇嗣なら“誰でも”「皇太子」とする訳では“ない”、
というスタンス。

その皇嗣が「皇子」(その時に在位されている天皇の子)の場合に
“だけ”「皇太子」
とする。

「皇孫」(その時に在位されている天皇の孫)なら「皇太孫」とする。

それ以外はたとえ皇嗣であっても、「皇太〇」とは呼ばない。

それが典範の立場だ。

だから、天皇の弟について「皇太弟」という呼称を“あえて”
入れていない。

それ以外も同様。

これは何故か。

皇位継承において「直系」を優先する立場から派生したものだ。

だから、秋篠宮殿下については、一般的呼称として
「皇弟」
とだけお呼びするのが、本来の典範の立場だろう。

しかし(今の典範の規定のまま)秋篠宮殿下が皇嗣とされた場合、
不都合が生じる。

宮内庁法に規定されている「皇太子」のお世話に当たる機関の
「東宮職」(同第6条)
が宙に浮いてしまうからだ。

皇嗣には勿論しかるべきお世話の機関が必要。

その機関が既に「東宮職」として存在する。

ならば、その機関が秋篠宮殿下のお世話に当たれるような制度を、
新たに考えなければならない。

その為には、これまでの典範の立場に些か変更を加えて
「皇太弟」
を追加するのも、やむを得ないことになる。

即ち、「皇嗣たる皇弟を皇太弟とする」と。

ところが、「特例法で皇位継承順位第1位の方を皇太子とすれば、
現規定でも『
皇太子』とすることができる」との発言が、
ヒアリングであったようだ。

これだと、皇嗣と皇太子を区別する典範の根本的な立場の変更になる。

しかも、「現規定」にある「皇嗣たる皇孫を皇太孫とする」
という規定と衝突する

更に「皇太子のないときは」という表現も奇妙になるだろう。

現規定を読んだ上での発言なのか。

疑問だ。

もし秋篠宮殿下に特別の称号を用意するなら、
当然「皇太子」
ではなく「皇太弟」。

この点、専門家の1人、本郷恵子氏は次のように述べられたようだ。

陛下退位後の秋篠宮さまの称号は、皇室典範に『皇太孫』の使用が
見られることから天皇との続柄を書き込む『皇太弟』
がよい」。

この点については至極真っ当な指摘だろう。

但し本来の直系優先を貫くならば、
典範の「男子」
限定を外して敬宮殿下を
「皇太子」とするのが筋のはずだ
(なお「
皇子」は、一般的に天皇の子又は男子を意味するが、
典範では“
天皇の子”を示し男女を問わないので、
第8条はそのまま適用できる)。

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「天皇の願いは叶ったか?」

平成29年4月9日(日)午後1時 から
福岡『リファレンスビル駅東ビル』 にて開催します。

「リファレンスビル駅東ビル」
(住所:福岡県福岡市博多区博多駅東1-16-14)は、
JRおよび福岡市営地下鉄
『博多駅』 の 筑紫口 より徒歩4分です。 

リファレンス会議室は博多駅周辺に3カ所あります。
九州ゴー宣道場の会場は「駅東ビル」です。
お間違えないよう、ご注意ください。


リファレンスビルのHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

いよいよ「九州ゴー宣道場」
4月9日(日曜)
13時から開催する。
テーマは『天皇の願いは叶ったか?』とする。
自民党の思惑通りに進めば、4月には特例法の法案作りに
入っている。
民進党を始めとする野党が皇室典範改正を貫けば、
別の
展開が生まれている。

さらに森友学園スキャンダルの追及次第では、
安倍政権が
吹っ飛んでいる可能性がある。
石破茂氏に皇室典範改正を託すことになるか?
政界の動きと、『天皇論 平成29年』の反響も含めて
議論する「ゴー宣道場」になるだろう。

トップページ右側の博多にわかの面のバナーからも
状況を知ることができる。

参加希望者を募集する。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


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皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

次回の開催予定

第92回

第92回 令和2年 10/11 SUN
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