ゴー宣ネット道場

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笹幸恵
2017.3.31 14:14

Kindleで文藝春秋の記事を読みました

Kindleというものを今まで使ってみたことがなかった。

本は紙で読むものだという完全なる固定観念があり、

興味すらなかった。

 

けど、もくれんさんのブログに

文藝春秋3月号

「安倍昭恵『家庭内野党』の真実」

100円で読めると書いてあったので、

こわごわKindleをインストール・・・。

文藝春秋、注文・・・。

ほわわっ

読めたーーー。

Kindleってすごいんだなあ。

いまさらですが。

 

さて、この石井妙子氏の寄稿、

非常に興味深く読みました。

騒動になる前とはいえ、石井妙子氏特有の

抑制された筆致にとても好感を持ちます。

昭恵夫人をピュアな人だという人もいれば、

物事を深く考えていないという人もいる。

「水の波動研究者」の江本勝との関係から、

彼女の「神がかった」(?)言動の数々を

丁寧に拾い上げています。

そうしてこう綴っています。

 

「それなりに必死で、あるべき首相夫人の姿を

模索しているのだろうとも思う。しかし、

スピリチュアル的なもの、神道的なものに答えを求め、

感覚的に『神の意思』を忖度してしまう態度には、

危うさと同時に不遜さを感じる部分もある」

 

これはかなり重要な指摘だと思う。

本人が神を信じるか信じないかはもちろん自由。

誰かとご縁があったのも「神も導き」と思う。

物事がうまく進んだのも「神様が見ている」と思う。

これももちろん自由。

私自身、そう思って、神様に感謝することはある。

だけどそれは、多分に戒めの意味を持っている。

「事がうまく運んだからといって、それが自分の実力だと

思うなよ」

そうして図に乗るんじゃねえぞと自分に言い聞かせなければ、

基本的に楽観的でいい加減で調子に乗りやすい性格の私は、

おそらく自らの承認欲求が満たされることに快感を覚え、

それに振り回される人間になるだろう。

 

一方、神様の意思があるのではないかと思うことで、

それに正当性を与えてしまうことの危険性にも

注意しておかなくてはならない。

自分がやっていることは、神様がお望みなのだ、と。

そう思った途端、自省は生まれず、人は傲慢になっていく。

石井氏が「危うさと同時に不遜さを感じる」と指摘したのも、

この点にあるのではないでしょうか。

 

ふとわが身を省みて、すべてが正義に裏打ちされた

言動ではないことを思うとき、羞恥と嫌悪が入り混じる。

人間って、それを繰り返していく生き物じゃないかしら。

そこにあるのは客観的視点であり、バランス感覚であり、

常識という名の杭だ。

 

生粋のお嬢様として育ち、ご本人は苦労もされたのだろうけど、

ファーストレディとして誰からも注目される立場となった昭恵夫人。

多分、根っからのスピリチュアル好きなのだろう。

以前、雑誌で対談をしたとき、やたらと戦地の霊的現象に

興味を示していたしなあ。

常識の杭を持たず、自分の右脳と好きなスピリチュアルを頼りに、

ふらふらとあらゆる問題に首を突っ込む。

そこに「神様の意思」が加われば、もう最強タッグだろう。

自分の立ち位置を自覚することもなく、自省することもなく、

羞恥と嫌悪に苛まれることもなく、「神の意思」で

私は正しいことをしていると思う。

「ただの主婦」という言葉を隠れ蓑にして。

 

石井氏が紹介している、昭恵夫人に対するある記者のコメント。

「彼女は熱しやすく冷めやすい。防潮堤問題も、もう飽きて

しまっていると思う。次々といろんなことに首を突っ込むけれど、

興味が持続しないのは、深く考えていないから。

イベントに参加する感覚で、総理夫人の立場を公私混同している」

 

深く考えていない。

これはものすごく説得力を持つ。

なぜなら、彼女は、女性天皇をどう思うかという質問に対し、

「男系で守ってきたのだから、(それを)続けるべき」と言ったのだ。

 

これまた自省を込めて言いますけどね、
深く考えていないと、そういう答えしか出ないのです。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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