ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2017.4.26 23:40日々の出来事

マスコミはもっと共謀罪を啓蒙しろ


共謀罪について、「残念ながらもう遅い」と書いたが、

山尾志桜里議員より「まだ分からない」と知らせが来た。

具体的なことは書かないが、確かに今国会での成立を

断念させられる可能性はある。

 

日本国内にテロを目的とした団体が作られるはずがない。

そんな団体が作られたら、刑法の予備罪で直ちに捜査

できる。現状の刑法で対処できるのだ。

 

オウム真理教のように、いつの間にか、組織の一部が

テロを目的とする団体に変容していたというケースを

考えたら、一体どの時点で共謀罪を適用して監視する

のかが非常に難しい。

 

「薬害エイズ訴訟を支える会」にしろ、「ゴー宣道場」に

しろ、代表が「天誅」などとテロをにおわせる発言を

した瞬間に、「この組織は変容した」と見做されて、

共謀罪を適用され、監視対象になる危険性がある。

「実は無害なパフォーマンスだが」という「内心」まで

公安警察が「見抜けない」し、権力に都合の悪い組織

なら「危険団体に変容した」とレッテルを貼られる

可能性もある。

 

とりあえず「内心」を確認するために通信傍受しよう

と考えられたらたまったものじゃない。
自由な言論を自己規制してしまう心理がはたらくのは
当然ではないか。
その分、公共は縮小し、民主主義も不健康なものに
ならざるを得ない。
ロシアの民主主義レベルに劣化していくだろう。

 

警察は足で捜査するべきだ。

テロを目的とする団体に変容したかどうかは、足で

聞き取りや証拠集めをして判断するのが王道だ。

オウム真理教だって、教団の冊子の中に、サリンや

炭そ菌やVXガスという名前が頻繁に出てきていたから、

わしは怪しいと思っていた。

 

共謀罪で「内心」を監視するなんて、ロシアか北朝鮮

ならやりそうだが、日本がそれをやったらおしまいだ。

保守なら反対するべきだし、愛国者なら反対するのが

当然だろう。

 

しかしマスコミはもっと総力を挙げて反対すべきだし、

もっと国民を啓蒙すべきだろう。

テロ対策なら水際で食い止めるべき!

アメリカのように、入国管理を厳しくするのが当然

だろう。

テロを目的とする組織は外国にあるのだ。

 

オリンピックのためとか言いながら、日本人の「内心」

を監視するとは何事だ。

それは単に日本を監視社会にしたいだけ!

権力にとって煩わしい者たちを粛清したいだけである!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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