ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2017.6.3 04:03日々の出来事

「世間」で承認願望を充たす弱さを憐れむ


読者からの情報によると今夜出演するアベマTVって

安倍政権寄りで、視聴者はネトウヨだらけらしい。

それはそれで面白いかもしれない。

 

日本人は「世間」で生きることしかできない奴ばっかりで、

かつてわしに近かった女性の言論人も、「劣化保守世間」で

承認願望を充たす「準男性」になってしまった。

 

「男系固執は男尊女卑ではない、伝統だ」という男尊女卑の

男どもの詭弁に騙され、飼い慣らされ、おだてられている

馬鹿な女性ばっかりだ。

 

「準男性」「論壇ホステス」と化して男尊女卑「世間」で

生きていくしかないのは、しょせんは「個人」の力が弱い

からである。

「個人」で生きろと言っても、もともと力のない者は無理。

日本で女性が活躍できない真因を、劣化保守の世間から

離脱できない彼女たちが表している。

むしろ哀れな女性なのである。

 

わしは個人で生きる女性の出現を待ち望んでいる。

「準男性」には興味がない。

 

「準男性」が棲息の場としている「劣化保守」の「世間」

にしても、実はわしが『戦争論』や「新しい歴史教科書

をつくる会」の運動で、掘り起こした「市場」なのだ。

左翼の市場がやせ細り、右翼の市場が開拓されたのちに、

その市場で、現在の自称保守が承認願望を充たし、生計を

立てているわけである。

 

だが、自称保守にネトウヨが合流し、安倍政権の誕生で、

ますます劣化した右張りの「世間」は、とうとう憲法9

を容認して、自衛隊だけ明記する安倍晋三の「属国宣言」

「戦後レジーム埋没宣言」すら、絶賛するまでに退廃して

しまった。

 

片方に自主独立を恐れる左翼・リベラルの「世間」があり、

もう一方に属国を固定化する右翼・ネトウヨの「世間」が

ある。

 

そのどちらにも属さぬポジションを、「世間」に安住しない

「個人」が集う「公」のための梁山泊として作れるかが、

「ゴー宣道場」の課題なのだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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