ゴー宣ネット道場

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切通理作
2017.6.13 02:51

次に「向けて」ワクワクする議論!

611日開催「ゴー宣道場」 『公の為に~生前退位と共謀罪~』。

民進党の馬淵澄夫議員と山尾志桜里議員をお迎えして、まず控室での打ち合わせが行われました。

小林よしのりさんが、共謀罪について新聞で意見を求められている学者が、もともと興味もないし勉強もしていないのに、的外れで抽象的な事を言っている・・・という話題を出すと、山尾志桜里議員は、「あれでは語られるたびに前提がアイマイになるだけ。少なくとも国会の議論ぐらい追いかけてコメントしてほしい」と反応されました。

 

いまの日本がどういうかたちになっていくのか、その分岐点は、まさに国会の論議として、我々が行っているという、山尾議員の自負および重責感を受け取りました。

 

生前退位が、特例法だけれども先例になり得る「一代限りの特例法」ではないではないのだということも、国会で、民進党の彼らが粘り強く持っていったかたちです。未来に「向けて」という三文字を入れるまでに三日かかったという、そこでは抽象論ではなく具体的な攻防があるのです。

 

そして退位された後に女性宮家の論議が始まるのでは遅く、女性宮家の問題は先送り出来ないんだということがあらためて認識できました。この問題は、終わったのではなくいままさに戦われているのです。

 

また本質論として、馬淵澄夫議員が冒頭のスピーチで、いま日本は「譲位のある国」への歴史的転換期にあると発言されました。

 

41代持統天皇以降が日本の歴史だとする馬淵議員は、譲位が日本の形であり、それが明治以降の武装する天皇制に変質した。いまもそのままでいいのかという問題提起が、天皇陛下からなされていることを浮き彫りにしました。

「日本の本質は譲位の精神」なのだと。

 

議論の後半では、「天皇が天皇をやってらっしゃることの意義」について踏みこみました。

 

天皇が「義務と責任の継承」を貫いてこられたと高森さんが発言され、僕はそれを聞いて、それは民の多くが持っている、「なぜ皇室の存続を願うのか」という気持ちと同じなのではないかと思いました。

 

それを信じることができない人間が、女性天皇になったら結婚相手の男性がクーデターを起こす可能性がある・・・などという不安に怯えるのでしょう。それは天皇の意志を踏みにじるくせに、いざというときは政治利用しようとする者の自己投影である気がしてなりません。

 

しかし一方で、大変な立場を引き受けて下さっている天皇の立場を、倉持さんのいう「同じ人間としてのベースで自由の問題を考える」想像力として持つためには、天皇制が天皇に対する「人権侵害」なのではないかというリベラル思想の側からの視点もいったん通らなければならないという小林さんの発言は「我々にとって天皇はなぜ必要なのか?」というテーマに足を踏み入れる予感を抱きました。

 

実は昨年からいままでの道場打ち合わせで、僕は「そろそろ『我々にとって天皇はなぜ必要なのか?』というテーマを掲げませんか」と云ったのですが、その時点では「いまその話題はまだ早い」と小林さんにたしなめられました。

 

次は、ついにそこに議論が及ぶ時が来たようです

小林さんは「天皇がなくなったら我々は自由になるのか、ということをその時には話題にしたい」とおっしゃっていました。

実にワクワクします!

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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